『アウトプット大全』はこんな人におすすめ!
- せっかく学んでも忘れてしまい、無駄になっているのでは?と悩んでいる。
- もっと自己成長したい!ビジネスや副業で結果を出したい!
- とにかく売れている勉強法の本を探している!
『学びを結果に変えるアウトプット大全』(以下、アウトプット大全)は、
一言でいうと「心理学に基づいて、学びから結果を出す方法を網羅的に伝える本」です。
精神科医でベストセラー作家、日々膨大なアウトプットをする著者の樺沢紫苑さんが、
自らの知識と経験に基づいた「学びを結果に変える方法」を学ぶことができます。
『アウトプット大全』を読むとこうなる
- 勉強しても忘れてしまう悩みを解決できる。
- 学んだ知識から、ビジネスや副業に結果を出す方法がわかる。
- 効率よく自己成長できる方法がわかる。
実際に読んだ感想、書評も一言で言うと
「アウトプットに関してはもうこの1冊を読めばいいんじゃない」
それくらいアウトプットの方法について網羅的に書かれている1冊です。
今回はそんなアウトプット大全のポイントをぎゅっと要約して、重要なポイントを解説します。
この記事の内容
- 『アウトプット大全』の2つの要約ポイント
- 『アウトプット大全』の内容を実践するおすすめの方法
- 『アウトプット大全』の書評
この記事を書いた人「つっき」について
- 年間50冊以上のビジネスに関する本を読む。
- サラリーマンをしながら副業を5年間継続中。
- ブラックな働き方から自己改善→残業0・土日祝長期休暇完全休み・年間有給取得20日を達成
- サラリーマン→独立→FIRE生活に向けて日々勉強&実行中。
Contents
『アウトプット大全』の基本情報
著者 | 樺沢紫苑 |
出版社 | サンクチュアリ出版 |
発売日 | 2018年8月3日 |
言語 | 日本語 |
Amazon販売価格 | 紙書籍版:1,595円 kindle版:1,436円 |
ページ数 | 269ページ |
読み終わるまでの時間 | 約70分程度 |
著者:樺沢紫苑さんについて
樺沢紫苑さんは、精神科医でありながら作家。
講演会やネット上での情報発信など、マルチにこなすスーパーマンです。
とにかくすごいのがその自身のアウトプット量。
- メルマガ 毎日発行 13年
- Facebook 毎日更新 8年
- YouTube 毎日更新 5年
- 毎日3時間以上の執筆 11年
- 年2~3冊の出版 10年連続
- 新作セミナー 毎月2回以上 9年連続
※本書『アウトプット大全』より引用
これだけのことをこなすためには、効率的な仕事の進め方をしないといけません。
そんな経験から多くの仕事術系の本を出版しています。
今までに28冊もの著書があり、多くのベストセラーを生み出しています。
樺沢紫苑さんの著書
- インプット大全
- 脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術
- 父親はどこへ消えたか -映画で語る現代心理分析- (シエスタ)
- 読んだら忘れない読書術 など
心理学などのエビデンスに基づいた仕事術系の本を多く書いています。
そしてこのアウトプット大全はインプット大全と合わせて、シリーズで累計発行部数70万を超える人気本です。
多くのビジネスマンからもおすすめされている!
私がこの本を読むきっかけとなったのが、サラリーマンyoutuberのサラタメさんがおすすめ本として発信していたからです。
それ以外にも多くのビジネス系のyoutuberや書評ブロガーにも紹介されています。
仕事術系の本としては、知名度も抜群で一度は読んでおくべき本と言えるでしょう。
【全体を目次から要約】『アウトプット大全』
まずは目次の内容から全体をざっくり解説します。
『アウトプット大全』目次
<第1章 アウトプットの基本法則>
<第2章 科学に裏付けられた、伝わる話し方 【話す】>
<第3章 能力を最大限に引き出す書き方 【書く】>
<第4章 圧倒的に結果を出す人の行動力 【行動】>
<第5章 アウトプット力を高める7つのトレーニング法>
全部で5章の構成となっています。
全体の内容としてはこんな感じになっています。
第1章 アウトプットの基本法則
【アウトプット全体の概要】
- アウトプットの重要性やメリット
- アウトプットの効果的な方法
- アウトプットとインプットの基本法則は7:3
第2章 科学に裏付けられた、伝わる話し方
【アウトプットの方法として「話す」に注目して解説】
- 「話す」は一番簡単なアウトプットの方法
- 「話す」ことでインプットした内容が頭に定着する。
- 具体的な話し方として、30の方法を解説。
第3章 能力を最大限に引き出す書き方
【アウトプットの方法として「書く」に注目して解説】
- 「書くこと」は脳を活性化させ、能力を最大限まで引き出す。
- タイピングよりも手書きをする有用性
- 「書く」のアウトプットの方法として28の方法を解説。
第4章 圧倒的に結果を出す人の行動力
【アウトプットの方法として「行動する」に注目して解説】
- インプットした内容を行動して、初めて自己成長に繋がる。
- 行動に対して、フィードバックを受けることが効果的。
- 「行動する方法」として20の方法を解説。
第5章 アウトプット力を高める7つのトレーニング法
【アウトプット力を高める具体的な方法を7つ解説】
- まずは「日記」や「記録」を取る習慣を付ける。
- 情報発信して、他者のフィードバックを受ける。
- インプット→アウトプット→フィードバックのサイクルを回す。
『アウトプット大全』の全体の流れ
- まずは1章でアウトプットの重要性を理解する。
- 2~4章でアウトプットの3つの種類(話す、書く、行動する)を知り、実践する方法を決める。
- 5章でアウトプット力をより高める7つの方法を知る。
全体の構成はこのような流れになっています。
紹介される方法は、樺沢さんが実践している方法や心理学的なエビテンスに裏付けされているものです。
実際に効果が実証されている方法がわかるので、あとはあなたができる方法を実践すればOKです。
【ポイントをざっくり要約】『アウトプット大全』
ここでは、アウトプット大全が伝えたいポイントを2つに絞って解説します。
それぞれの方法は実際に本書を読んでもらうとして、ここでは共通した考え方に焦点を当てます。
本書で紹介されているアウトプットの方法は、すべてこの2つのポイントに基づいて解説されています。
- アウトプットの重要性=「アウトプットしないと現実世界は変わらない」
- インプット→アウトプット→フィードバックのサイクルを回すことで、自己成長できる。
①アウトプットの重要性「アウトプットしないと現実世界は変わらない」
本書の中で樺沢さんが何度も主張しているのが、
「現実世界はアウトプットでしか変わらない」
という主張です。
せっかく本を読んでも、何か知識を身に付けても「アウトプットしないと何も変化はない」と述べています。
これはインプットが自分の中に「入力」する行為に対し、アウトプットが他人に「出力」する行為だからです。
インプット=勉強する
- 自分の知識量は増える。
- しかし使わなければ、自分の脳内世界が変わるだけ。
アウトプット=話す、書く、行動する。
- 学んだ内容を実践したり、誰かに発信する。
- 周りの世界(仕事の出来や他人の考え方)に影響を与える。
- 何かを影響を与えることが、学びを結果に繋げること。
「やりっぱなしの学習では効果が少なく、実際に使ってこそ、学びの効果を実感できる」というわけです。
まずは学んだ内容を使ってみることが大事!
インプットした内容をまず使ってみること(アウトプット)が一番重要だと述べられています。
本書では「話す、書く、行動する」の3つのフェーズに分けて、その方法を解説しています。
例えばあなたが「わかりやすい話し方」について学んだとします。
その中で「結論から話すことが重要だ」と感じたら、心がけて使うようにします。
実際に相手が「わかりやすい」と感じたら、成功です。
このように学んだことをとにかく使ってみる。
相手に「今までのあなたとの違い」を実感してもらうということです。
まずは簡単なことからで良いので試してみましょう。
使うことでより自分の知識として定着する!
さらに学んだ内容は使うことによって、頭の中に定着して忘れなくなります。
脳が重要な情報として、記憶に残すように働くからです。
具体的には2週間に3回程度、意識的に使った情報は「重要な情報として記憶」されます。
頻繁にアウトプットすることで、同時にインプットとしての効果も増すことができます。
②インプット→アウトプット→フィードバックのサイクルを回すと自己成長できる。
- 自分に必要な情報をインプットする。
- インプットした内容をアウトプット(実践)する。
「このサイクルを回すことで、人はどんどん自己成長できる」というのがもう一つのポイントです。
そしてさらに効果的なのは、他者からのフィードバックを受けるとなお良いと書かれています。
例えばさきほどと同様「わかりやすい話し方」を学んだとします。
そこで学んだ内容を試した時の相手の反応を見ます。
- 話が伝わったなら成功
- 話が伝わっていなかったら「なぜ?」と原因を考えます。
このように学んだ内容がしっかりできているかの判断に、他者の反応を取り入れるというわけです。
「インプット→アウトプット→フィードバック」のサイクルを繰り返すこと。
これを本書の中では、成功の螺旋階段(らせんかいだん)と呼んでいます。
そしてこの繰り返しが、人間を成長させると述べられています。
私たちビジネスマンが取り組みたい実践内容
ではもっと具体的に、私たちビジネスマンがどうアウトプットしていくべきか。
実際の事例を使って、私なりに3つ考えてみました。
①仕事に関連したことを学び、使ってみる。
一番効果を実感しやすいのは、やはり仕事に関することを学ぶことです。
自分が今取り組んでいる仕事や、今後伸ばしていきたいことをインプットします。
そして学んだことを実際に試してみましょう。
その中で、顧客や同僚からの反応をフィードバックとして受けること。
仕事の中で「インプット→アウトプット→フィードバック」のサイクルを回すこと。
これが一番手っ取り早く、さらに学びの効果が出やすい方法だと思います。
②学んだ知識をまとめて、発信してみる。
さらに仕事以外でもアウトプットは様々な方法でできます。
私なりに日常でできるアウトプットの方法を3つ考えてみました。
- 学んだ内容を20字でまとめる。
- Twitterで140字以内にまとめて発信する。
- ブログで発信する。
1つ目は以前紹介した「すべての知識を20字でまとめる!紙1枚勉強法」で解説されていた方法です。
重要なキーワードを書き出し、最終的に学んだことを20字でまとめる方法です。
一番簡単で、時間もかからずできるので、ぜひ試してみることをおすすめします。
2つ目はちょっとハードルが上がりますが、学んだ内容を要約してTwitterで発信します。
140字以内で他人に説明するつもりでツイートします。
こちらは実際に「いいね」などの他者からのフィードバックももらえます。
3つ目は、実際に私もしている「ブログでの発信」です。
学んだことの要約や、一つの悩みに対する解決策をまとめた記事として発信します。
こちらは慣れるまでは時間がかかります。私も試行錯誤しながら勉強中です。
③インプットしすぎない。アウトプットを重視する。
最後に心がけたいのは、インプットを過剰しすぎると時間やお金の無駄になってしまうことです。
私自身もどうしても本をたくさん読んだり、情報をたくさん収集して満足しがちです。
さらに時間もあまり無いので、振り返ったり、アウトプットする時間が少なくなってしまいます。
みなさんも同じような経験があるのではないでしょうか?
順番に一つの学びや情報を深く身に付けることを心がけます。
インプットよりもアウトプットの時間を確実に取り、重視するようにします。
本書によると具体的には「インプット3:アウトプット7」の時間配分。
この割合がもっとも効果が出る配分の黄金比です。
この3:7を心がけて、日々の学習や発信を行っていきたいと思います。
【まとめの書評】アウトプット大全は、ずっと手元に置いておきたい本
ここまでめちゃくちゃ売れている『アウトプット大全』についてポイントと実践例を解説しました。
最後にまとめの書評です。
本書はアウトプットに関することがとにかく網羅的に書かれています。
全部で80の方法が列挙されているので、正直1冊を一気に読むと、情報過多になりがちです。
そこで本書の正しい使い方を私なりに考えてみました。
『アウトプット大全』の正しい使い方
- まずはインプット(学習)をする。
- 自分の取り組みたいアウトプットの方法について関連した内容を読む。
- 本書に書かれている効果的な方法を理解する。
- 従って試す。
例えば「勉強した内容を誰かに話すことでアウトプットしたい」と考えたとします。
- 第2章を読んで、効果的な話し方の方法を理解する。
- その方法に従って試す。
一気に内容を理解するのではなく、あとから繰り返し関連する部分だけを読む。
いわば辞書的な使い方が正解だと思います。
今後自分のアウトプットの内容に応じて、その効果的な方法をぱっと調べられる本。
『アウトプット大全』は一度読んで終わりではなく、ずっと自己成長を助けてくれます。
「自己成長のための辞書」として一度買ったら、ずっと手元に置いておきたい本だと感じました。