『自分を愛する力』はこんな方におすすめ!
- 自分に自信が無い、今の自分を変えたいと思っている。
- 人生を明るく生きたい。今自分が不幸だと思っている。
- 今後常識に縛られない、自由な生き方を目指したい方。
【一言で感想】『自分を愛する力』は「自分で解決することの大切さ」を学べる本
本書を私が読んだ感想を一言で言うと
「問題や疑問は、自分なりに考えて解決することが大切」と改めて思わせてくれた1冊でした。
本書のテーマになっている自己肯定感とは、ざっくり言って
「自分を認めて、自分の判断に自信を持つこと」だと感じました。
その自己肯定感を持つには、自分の力で物事を解決する経験、いわば「成功体験」を作る必要があります。
なぜなら「自分ならできる」「自分でできる」という実感無しには、自信など持てないからです。
本書はそんな「自分の力による問題解決」=「成功体験」の積み重ねの大切さを教えてくれる1冊です。
Contents
1分でわかる本書のあらすじ
著者 | 乙武洋匡 |
出版社 | 講談社 |
発売日 | 2013年3月 |
言語 | 日本語 |
Amazonや楽天の販売価格 | 書籍版:中古でかなり安く買えます 電子書籍(kindle):無料アプリあり |
ページ数 | 240ページ |
読み終わるまでの時間 | 約80分程度 |
『自分を愛する力』は五体不満足で知られる乙武洋匡さんの著書。
表紙の乙武さんの笑顔が印象的です。
- 僕自身は自分を否定的にとらえたことは一度もないんですね。
- 障害者のなかにも、こんなに人生を楽しんでいる人間がいるんですよ。
※本書『自分を愛する力』より引用
なぜ乙武さんは障がいを持っているにも関わらず、こんなに明るく生きられているのか?
それは「自分を愛する力=自己肯定感」を育んできたからだと乙武さんは述べます。
本書のテーマはこの「自己肯定感」です。
乙武さん自身の自らの経験を振り返りながら、
「どうして自己肯定感が育まれたのか」「どうすれば自己肯定感は育まれるのか」を明らかにします。
- 息子として
- 教師として
- 父親として
それぞれの人生のステージにおいて、
「自己肯定感を作るものは何か」を物語形式で解説しています。
【結論】自己肯定感の作り方は「成功体験」と「他者からの受け入れ」
ではそんな自己肯定感はどうやって作られるのか?
それは「自分の力で得た成功体験」と「他者から受け入れられること」によって作られます。
なぜなら乙武さん自身が、それぞれのステージにおいて
- 自分の力で、成功体験を得ること
- 他者を受け入れ、個性を否定しないこと
この2つと向き合ってきた経験から、自己肯定感を育み、自己肯定感を育ませてきたからです。
乙武さんの自己肯定感の正体とは?
例えば「第1章 息子として」の中ではこんな文が出てきます。
成功体験と言っても、けっしておおげさなものではない。
ハサミを使えるようになった。ボールが投げられるようになった。(中略)
僕にとっては、すべてがハードルが高く、難易度の高いチャレンジ。
加えてこんな一文もあります。
僕は「たっぷりと愛されてきた」はずなのだが、あまりあれこれと手伝ってもらったという記憶はない。
乙武さんは、障がい者にとって難しいチャレンジを、両親の助けなしに積み重ねました。
この自分の力で成功体験を得る積み重ねを、幼いころからずっと行ってきたのです。
- 成功体験の積み重ねること(難しいチャレンジを自力でクリアした)
- 他者から受け入れられること(両親や周りの人からの理解や愛情)
この2つこそが、乙武さんの自己肯定感を作った正体とも言えます。
【まとめの感想】私たちは、自己肯定感とどう向き合うべきか?
自己肯定感を得るには、
「自分の力で成功体験を積み重ねること」「他者から受け入れられること」が必要だと解説しました。
最後に、本書を読んで私自身の「副業で結果を出したいサラリーマン」という立場から
「自己肯定感とどう向き合うべきか」について感じたことを述べます。
ただしこの2つのうち「他人から受け入れられること」は教育面での内容が中心でした。
もちろん私たちには、褒めてくれる立場の親や恩師もいません。
いずれ出る成果(報酬やありがとうの言葉)を「他人の受け入れ」と考えられるかもしれませんが…
この点については合っているかはわかりません。
ここではもう一つの「自分の力で成功体験を積み重ねること」について中心に感じたことを述べます。
自己肯定感を上げること=小さな成功体験を積み重ねること
まずは、自分の力で小さな成功体験を積み重ねることです。
副業で成功体験と言うと具体的な金額となるかもしれませんが、いきなりは難しいかもしれません。
しかし行動レベルまで落とし込めば、多くの成功体験を積むことができます。
- 今日のノルマを達成した。
- 前はできなかった設定ができるようになった。
- 新しいスキルを勉強で身に付けた。
こういった小さなものから積み重ねて、自己肯定感を少しずつ上げていきたいと思います。
自己肯定感を活用する=自分の判断に自信を持つ
もう一つ、副業をしていく中では様々な挫折や心が折れそうな場面が出てくると思います。
- こんなことやって意味はあるのか?
- 普通に残業した方が稼げるんじゃないのか?
- そんなことやってもムダじゃない?と言われた。
- このやり方で合っているのか?
こんな場面においては、自己肯定感を活用します。
自己肯定感は「自分を認めて、自分の判断に自信を持つこと」です。
今は成果が出ていなくても、最終的に自分は間違っていないと信じる力のことです。
世間の常識や他人の意見にとらわれずに、自分のものさし(判断基準)に従って行動する力です。
様々な挫折の場面を、自己肯定感を活用して乗り切っていきたいと思います。
自己肯定感アップ→大きな成功体験のサイクルを回す
- 小さな成功体験で、自己肯定感の向上→
- 上がった自己肯定感を活用し、より大きな成功体験→
- また自己肯定感が上がる。大きな目標にチャレンジできる。
このサイクルを回していけたら、最高ですね。
本書『自分を愛する力』は、今後自己肯定感の積み上げるために、
「自分の力で解決することの大切さ」をめげない気持ちと明るい言葉で教えてくれた1冊でした。