『お金の名著200冊を読破してわかった投資の正解』はこんな方におすすめ!!
- 投資をしたいが何にどのように投資して良いかわからない…
- 投資で成功するには、どんな要素があるか知りたい…
- 投資の勉強をするのに良い本を探している!
『お金の名著200冊を読破してわかった投資の正解』の内容を一言で要約すると
「投資をするのに必要な考え方を網羅的に学べる本」です。
著者のタザキさんは月間50万PV「聞いて分かる投資本要約チャンネル」を運営する兼業youtuber。
このチャンネル、とてもわかりやすい投資本の解説をがっつりしてくれて、私自身も更新を楽しみにしています。
そんなyoutubeチャンネルを運営しながら週4日は正社員として働いているそうです。
そんな著者が今までに読破したお金や投資に関する名著の考え方を
ぎゅぎゅっと1冊にまとめたのが本書になります。
また巻末には実際に今まで読破した中から厳選した200冊のリストが収録されています。
これから投資の勉強を始めたくても、何を読んだらいいかわからない。
そんな方の心強い指針になるのではないでしょうか。
今回はそんな本書のポイントを自分なりにまとめていきます。
Contents
目次 お金の名著200冊を読んでわかった投資の正解
第1章 何のために投資をするのか 計画・準備の理
第2章 敗者のゲームにならないために 実践・手法の理①
第3章 投資手法の最新研究 実践・手法の理②
第4章 欲望をコントロールする 人間心理の理
第5章 米国株は本当に儲かるのか 銘柄選択の理
目次は本書より引用
本書は全部で5章立て。それぞれのテーマについて理で書かれています。
いずれも名著からの得た考え方を元にして、著者の独自の結論が書かれています。
数字やデータなども豊富に登場するので、納得感のある内容です。
【感想&要約ポイント】お金の名著200冊を読破してわかった投資の正解
本書を読んでの感想を一言でいうと
「投資に必要な考え方がしっかり詰まったボリューム感ある1冊だった」です。
youtuberの方の本はモノによっては
今までの動画の内容の総集編だったり、一部を抜粋したものだったり…
正直それは動画でも聞いたなって内容の本が多いのも事実です。
しかし本書は、今までの投資本の要約の内容だけに留まらず、
「本の要約をさらにまとめて、投資に必要な考え方を網羅的にまとめた内容」になっています。
データ、数字、ノウハウいずれも豊富に書かれているかなりボリューム感ある1冊です。
序盤の計画準備や実践手法は投資初心者の方が何をしたらよいのか。
中盤以降は、今投資を実行中の中級者の方にも新しい発見がある1冊です。
本書のポイントを個人的にまとめると以下の3つになります。
- 投資で考えるべきエッセンスが章ごとに学べる。
- 投資はやはり事前の計画が大切。
- 個人投資家の一つの正解は、リスクを抑えたコアサテライト投資
① 投資で考えるべきエッセンスが章ごとに学べる。
本書は全部で5章立てになっており、それぞれ4つの理(ことわり)がついた副題がついています。
- 計画・準備の理
- 実践・手法の理
- 人間心理の理
- 銘柄選択の理
一つ目のポイントとしてあげたいのは、
投資で考えるべきエッセンスがこの副題のそのままになっている点です。
もし投資を勉強しようとすれば、この4つのエッセンスを深めていく必要があるということがそのままわかります。
それぞれの理について内容をまとめていくと
- 計画・準備の理→投資をする前に考えたい投資計画、ポートフォリオの考え方
- 実践・手法の理→投資で必要な用語やその考え方、実際の投資の方法
- 人間心理の理→チャートや市場の動き方、テクニカル分析と人間心理に基づく市場のクセ
- 銘柄選択の理→今後伸びる銘柄の特徴
本書もこの章立てに基づいて、名著からの引用を含みながら解説されています。
本書だけでも十分この内容を学ぶこともできますし、
今後投資に関する勉強を進めたいと思ったら、このエッセンスに関する内容を学ぶようにしましょう。
本書は「投資に関して何を学べば良いか」を明確にしてくれる1冊とも言えます。
② 投資はやはり事前の計画が大切。
そして私自身が何より一番大事なエッセンスとして考えたいのが
第1章で考えられている「計画・準備の理」についてです。
つまり事前に投資でいくらの資産を作りたいのか。
投資による目標を定めることが何よりも重要という点です。
なぜならその目標によって目指すべき投資法は大きく変わるからです。
例えば今現在収入が十分にあって、投資の目的が「老後資金」なら、
大きなリスクを冒さずに、インデックス投資だけでも十分です。
20年、30年と決められた金額を積み立てるだけでOKです。
もしかしたらよりリスクの低い債券を買うだけでも良いかもしれません。
それよりも本業や副業に集中した方が良いでしょう。
しかし投資の目的が早期退職=FIREであるなら、早くにまとまった資金が必要です。
インデックス投資のリターンは4~5%程度。
それ以上のリターンを求めて個別株などに投資をする必要があります。
このように投資方法は目標によって大きく異なります。
ただ何となく「お金が欲しい」だけではリスクやリターンを見誤る可能性があります。
自分の計画と投資の目標をしっかり立ててから、投資の方向性を決める必要があります。
具体的な1歩は自分のPLを把握すること
実際に投資の計画作りの第一歩として本書が推奨しているのが、
「自分自身のPLを作ること」です。
PLとは損益計算書のことで、会社の利益を知ることができる決算書類です。
これの個人版を作成し、投資や貯蓄に捻出できる金額を明らかにします。
単純に「収益ー支出=余剰資金」を算出して、その中から投資に回せる金額をつかみます。
そのあとは投資に使える金額と年率利回りを考えて、
「どのくらいの利回りがあれば目標となる金額を達成できるか」
を考えます。
その利回りに基づいて投資方法を考えるのが投資計画作成の第一歩です。
もちろんその中で、支出として減らせるものは減らせば、
投資に回せる金額は大きくなり、より少ない利回りや年数で目標を達成できます。
投資は「投資資金×利回り」でリターンが決まるからです。
本書以外でも多くの投資本や節約本でも
「まずは自分の収入と支出を把握することの大切さ」
が挙げられています。
具体的な投資を始める前にまずはこの1歩を欠かさずに行いましょう。
③個人投資家の一つの正解は、リスクを抑えたコアサテライト投資
本書の中では、個人投資家の多くはインデックス投資をするべきとしながらも、
より多くのリターンを目指すなら「コアサテライト投資」をすることが正解の一つとしています。
コアサテライト投資とは、以下のように定義されます。
- コア=投資資金の大部分をインデックス投資の積み立て
- サテライト=リスクを抑えた範囲でインデックス以上のリターンを目指す。
- この2つを行い、それぞれのリターンを行き来させる投資法
この投資法を行うことで、インデックスのリターンをメインとしながら、
サテライトの部分でプラスアルファの高いリターンを得る。
総合的にインデックス以上のリターンを狙えます。
なぜこのコアサテライト投資が正解なのか。
それは、本書で紹介されている著書を書いた多くの著名投資家がこの投資法を実践し、
高いリターンと資産を築いてきたからです。
コアサテライト投資の具体的な銘柄は?
コアの部分にはインデックス投資を選びます。
銘柄としては、継続的な成長が見込めて手数料が低い投資信託です。
- emaxis slim 全世界株式
- emaxis slim S&P500
- 楽天VTI など
多くの投資本で進められているこれらの銘柄が挙げられます。
積み立てNISAの銘柄にも該当している銘柄です。
お得な制度を利用しながら積み立てしても良いでしょう。
サテライト投資では、個別株やREITや不動産、暗号資産などを選択します。
注意点はいずれもインデックスよりもリスクが高い銘柄です。
あくまで資産の大部分はインデックス投資に充て、
余剰資金やインデックス投資で得たリターンの一部を投資するようにしましょう。
本書の他の内容は?
何といっても巻末に
「投資家ユーチューバーがオススメする200冊お金の名著リスト」が付いています。
実際に大量のお金の本を読破した著者がおすすめできる本を厳選してくれています。
投資の勉強をする上での指針となるでしょう。
200冊は以下の内訳で分類されています。
- マネーリテラシーを高めたい人におすすめの21冊
- 投資信託と ETF をマスターしたい人におすすめの19冊
- 株式投資を始めたい人にお
すすめの17冊 - 投資の心理を学びたい人におすすめの16冊
- バリュ
ー株を探したい人におすすめの21冊 - 成長株に投資したい人におす
すめの12冊 - お気に入りのマネー系 YouTuber を見つけたい人におすすめの15冊
- アセットアロケーションを考え
たい人におすすめの8冊 - FIREしたい人におすすめの10冊
- 人
生計画を考えたい人におすすめの8冊 - 金融理論を理解したい人にお
すすめの9冊 - 経済を勉強したい人におすすめの7冊
- 売買タイミ
ングを見極めたい人のおすすめの6冊 - 税金で損したくない人におす
すめの7冊 - モメンタムについて詳しくなりたい人におすすめな8冊
初心者向けの本じゃ満足できない人にオススメの10冊 - 暴落リスク
について知りたい人におすすめの4冊 - 暗号資産に挑戦したい人にお
すすめの2冊
これだけでも十分価値ある内容だと思います。
気になった方はぜひ本書を手に取ってみましょう。
本書の内容をFIREに活かすには?
本書の内容から私自身のFIREのために活かしたいことは
「コアサテライト投資」の実施です。
自分のFIRE計画からすると年4~5%程度のリターンのインデックス投資では、
まだまだ多くの年数がかかってしまいます。
コアの部分としてインデックス投資の積み立てを月10万続けながらも、
余剰資金の部分をサテライト投資を実行しています。
私自身のサテライト投資対象は以下の通り。
- 日本の高配当個別株:配当+優待+売却益
- グロース株:現在は底打ち待ち
- 新興国株:インドと東南アジア
- 不動産クラウドファンディング:元本は減りにくいと想定し5~7%の利回り
- コモディティ:原油、天然ガスなどエネルギー関連と状況によって金
- ビットコイン:大きく下がったら買い、上がれば売る
今後もリスクを想定しながらこれらの投資を継続的に行います。
また本書の中でもFIREに関する記述がありました。
FIREを達成する人は収入の多さ、支出の少なさ、
運用利回り、この3つのうちのどれかもしくは
早期リタイアするための5ステップとして以下の内容が書かれています。
- 必要金額を確認する。
- 引退後の生活費を予想する。
- 年金受給後の不足額をま
かなえる金額を4%ルールで計算する。 - FIREしたい年齢から年金受給まで保てる金額を計算する。
- FIRE時の目標額を達成する運用計画を作り実行する。
事前の目標額の詳細な設定と、それを達成するための運用計画が必要ということです。
FIRE本にはいずれもこの内容が書かれているので、真理だと思います。
これからもこの2点はFIREするための条件として、念頭に置いて行動したいと思います。
【まとめ】お金の名著200冊を読んでわかった投資の正解
今回はタザキさん著の『お金の名著200冊を読んでわかった投資の正解』の要約でした。
投資には様々な方法があり、人によって正解は異なります。
しかしFIREを目指すなら、インデックス+αのコアサテライト投資が正解の一つです。
目標を明確にしながら、これからも投資の勉強と実行を継続していきます。