『7つの習慣』はこんな方におすすめ!!
- ビジネスや人生で成功する方法を知りたい。
- 今、成功している人がどんな思考で日々生活しているのか知りたい。
- ビジネス書、自己啓発本の中で「これは読んでいて当たり前」という定番中の定番本を探している。
『7つの習慣』の内容を一言で要約すると「世界で最も読まれている、人生成功の方法を7つまとめた本」です。
世界で3,000万部以上、日本で200万部以上の発行部数。
おそらく世界で最も読まれている自己啓発本の一つと言えます。
著者のスティーブン・R・コヴィー博士が、アメリカ建国以来の自己啓発本やビジネス本を研究。
25年間もの間「人生の成功とは?」について調べ尽くした結果、導き出した成功の方法をまとめた名著です。
【一言で感想】『7つの習慣』は成功者の思考回路がわかる本
『7つの習慣』を読んで私が感じた感想、一言で言ってしまうと
「成功者と呼ばれる人たちはこんな考えで行動しているのか」というのがわかる1冊です。
本書の冒頭には、様々な著名人が7つの習慣から学び、読むことを薦める文が紹介されています。
GMOの熊谷社長をはじめとする大企業の経営者。
政治家、学者、団体のリーダー。
こういった人たちが『7つの習慣』から何を学び、どう生かしているかがわかります。
また読んでもらうとわかりますが、今発売されている多くのビジネス本、自己啓発本の中には、
『7つの習慣』からの引用や同じ理論を元にした方法が多く使われています。
1980年代に発売されても、今なお「成功のバイブルの元」として使われています。
成功者の多くが学び、今後成功したい人が学ぶべきと教えられる『7つの習慣』
『7つの習慣』を知ることは、今後成功者になるために欠かせない思考法を作ると言っても良いでしょう。
だからこそ、今でも世界中の人から読まれる名著となっているのだと思います。
『7つの習慣』を読むとこうなる!
- 人生で成功する方法がわかる。
- 多くの成功者たちと同じ思考回路、行動原則が身に付く。
- ビジネスマンとして欠かせない「知っておくべき教養」が身に付く。
今回はそんな『7つの習慣』についてこの記事で
- 全体の内容の要約
- 私たちビジネスマンが『7つの習慣』を読んだら、まず取り入れるべきこと
この2つについて解説します。
この記事を書いた人「月原」について
- 年間50冊以上のビジネスに関する本を読む。
- サラリーマンをしながら副業を5年間継続中。
- ブラックな働き方から自己改善→残業0・土日祝長期休暇完全休み・年間有給取得20日を達成
- サラリーマン→独立→FIRE生活に向けて日々勉強&実行中。
【全体要約】7つの習慣の流れを理解しよう!
『7つの習慣』目次
第1部 パラダイムと原則
第2部 私的成功
第1の習慣 主体的である
第2の習慣 終わりを思い描くことから始める
第3の習慣 最優先事項を優先する
第3部 公的成功
第4の習慣 Win-Winを考える
第5の習慣 まず理解に徹し、そして理解される
第6の習慣 シナジーを創り出す
第4部 再新再生
第7の習慣 刃を研ぐ
※本書 完訳 7つの習慣より引用
本書は第4部構成、600ページ近くになる非常に分厚い本です。
私も読むのにおよそ8時間程度かかりました。
その厚さの分、人生の成功法則やその考え方が多くのエピソードとともにしっかりと網羅されています。
肝心の7つの習慣の内容は、以下の通りになっています。
- 第1の習慣 主体的である
- 第2の習慣 終わりを思い描くことから始める
- 第3の習慣 最優先事項を優先する
- 第4の習慣 Win-Winを考える
- 第5の習慣 まず理解に徹し、そして理解される
- 第6の習慣 シナジーを創り出す
- 第7の習慣 刃を研ぐ
7つの習慣は、3部仕立てに分けることができる
この7つの習慣ですが、全体をざっくり3部仕立てに分けることができます。
私的成功=まずは自らが成功するための習慣
- 第1の習慣 主体的である
- 第2の習慣 終わりを思い描くことから始める
- 第3の習慣 最優先事項を優先する
公的成功=あなただけでなく、周りも巻き込んで成功するための習慣
- 第4の習慣 Win-Winを考える
- 第5の習慣 まず理解に徹し、そして理解される
- 第6の習慣 シナジーを創り出す
再新再生=より大きな成功を作るための習慣
- 第7の習慣 刃を研ぐ
この3部は、基本的に順序通りにステップしていくのが基本的です。
全体の流れをまとめると
- まずは自分が成功しよう
- 次は、あなたの周りの人や社会の成功を考えよう。
- 今の成功で満足せず、もっと大きな成功を作れるように自分を磨こう。
これが7つの習慣が主張する流れです。
『7つの習慣』が示す「成功」の定義とは?お金持ちになることじゃない。
『7つの習慣』を読む上で、まず理解しておきたいのはコヴィ博士が定義する「成功」についてです。
コヴィ博士は「成功とは人格主義への回復である」と主張し、このように定義しています。
真の自立と効果的な相互依存
※本書 完訳 7つの習慣より引用
一般的に成功と言うと
- 多くの資産を持っている
- 多くの会社を経営している
- 地位や名声
こういったものが成功と思われがちです。
しかしコヴィ博士は「それは真の成功とは言えない」とばっさり切り捨てます。
なぜならそんな成功は、本当の意味で幸せになれないからです。
それをもっともわかりやすくした例として、あるお金持ちの悩みが登場します。
仕事で出世はした。それと引き換えに私生活を犠牲にした。
今じゃ妻も子供も他人同然だ。わたしにとって大切なことは何だったのだろう。
※本書 完訳 7つの習慣より一部抜粋して引用
例え多くの金銭的成功や名声を手にしても、本当の意味での豊かさを手に入れることはできません。
そして第1次世界大戦以降は、こういった「まやかしの成功」を示した自己啓発本が主流だと述べます。
このまやかしの成功をコヴィ博士は「個性主義」と呼び、真の成功である人格主義と区分けしています。
その個性主義に基づく成功は、結果は短期的であり、持続性が無く、応急処置のようなものだと主張します。
『7つの習慣』が示す成功とは?
コヴィ博士の主張する成功とは、この3つに定義されます。
- 自分の目的やゴールへのイメージを明確に持ち、達成すること。
- 周りの人々と良い相互関係を気付くこと。
- 長期的、継続的に成功状態を達成すること。
「この3つの達成こそ、真の成功の達成であり、たとえ険しくても目指すべきだ」と主張します。
個性主義はいつか破綻する、いわばまやかしの成功だからです。
そして「自立と良い相互依存を両立した真の成功」を達成し、
継続的に持続する方法=本書の紹介する『7つの習慣』だと主張します。
7つの習慣のポイント要約
それでは実際に7つの習慣をポイントを絞って要約していきます。
本書は多くの事例を使い、かなり具体的に踏むこんでいきますが、この記事では
「まずはそれぞれのポイントを覚えて、明日から心に留めて実行すべきと思ったこと」を目的に解説します。
第1の習慣 主体的である
第1の習慣のポイントは、3つに絞ることができます。
- 周りに流されずに自分の価値観に基づいて行動すること。
- 他人のせいにするのをやめること。
- 自分が直接コントロールできることに力を注ぐこと。
まずは、他人や周りから自立して、主体的に自ら動く、考えることから始めようという内容です。
もっと具体的に噛み砕いていくとこんな感じになります。
- 周りがこう言ったから→自分がそう思うから。
- 〇〇さんのせい→自分ができることは何だったか考える。
- 社会が悪い→社会は変えられないから、まず自分にできることをしよう。
周りや社会に振り回されず、まずは「自分だったらどうするか」を考えて行動する。
これが第1の習慣です。
第2の習慣 終わりを思い描くことから始める
第2の習慣のポイントは「自分のゴールを明確に描け」ということです。
本書では、具体的な例として「自分の葬式をイメージすること」を挙げています。
- 葬式の参列者の顔ぶれをイメージすること。
- 参列者があなたについて話している。
- 「あなたはこんな人だった」と言われている。
- その時にどう言われたいかを想像する。
これが自分のゴールを描く方法だとコヴィ博士は主張します。
あなたが最終的に、関わった人からどう言われて死にたいか。
それこそ、あなたが人生で大切にしたいものを導くヒントだと言います。
そしてこのイメージを元に「ミッション・ステートメント」を作ろうと主張します。
「ミッション・ステートメント」とは個人の憲法のこと。
自分が大切にしたいものを、ルールとして掲げ、そのルールの元に自らの行動を決めるべきと述べます。
これが第2の習慣でコヴィ博士が投げかける問題提起です。
第3の習慣 最優先事項を優先する
第3の習慣では、自分のゴールを達成するための方法です。
それは「緊急ではないが、重要なことを優先して取り組む」ということです。
なぜならその部分が、自分のゴールに繋がることに直結しているからです。
本書では日々の行動を4つの領域に分けています。
- 緊急かつ重要なこと
- 緊急ではないが重要なこと
- 緊急だが重要ではないこと
- 緊急でも重要でもないこと
このうち、ほとんどの人は一つ目の領域である「緊急かつ重要なこと」に時間を取られています。
「緊急かつ重要なこと」とは日々の期限が決まっている仕事やクレーム対応などいますぐ解決することが求められることです。
そうではなくて、本書は「緊急ではないが重要なこと」にもっと力を注ぐべきだと主張します。
「緊急かつ重要なこと」とは先ほどの「ミッション・ステートメント」に基づき、
実現のためにスキルや能力を磨いたり、具体的な行動をすることです。
ここまで解説した1~3の習慣が個人の成功、私的成功を達成する方法でした。
噛み砕いて、もう一度まとめると以下の通りです。
『7つの習慣』が示す私的成功を達成する方法
- 周りや社会に振り回されずに、「自分だったらどうするか」を考える。
- 終わりを思い描き、大切にしたいものを「ミッション・ステートメント」として掲げる。
- 「ミッション・ステートメント」の達成に向けた行動に時間を使う。
第4の習慣 Win-Winを考える
ここからは第2部の内容となります。
第2部では個人の成功だけではなく、周りも巻き込んだ成功。
公的成功を達成するための方法が書かれています。
第4の習慣は「Win-Winを考える」ということです。
「他人との関わりの中で、目指すべきゴールこそWin-Winの関係だ」というのが本書の主張です。
「Win-Win」とはお互いに利益を生む関係性のこと。
自分だけではなく、相手にも利益がある関係性を築くことです。
ビジネスの現場でも良く聞きますよね。
本書では、このWin-Winの関係を築くのに妥協してはいけないと強く説きます。
そしてもしこのWin-Winの関係が築けない時は、お互いに合意をしない「No deal」という関係性を築く必要もあると解説します。
第5の習慣 まず理解に徹し、そして理解される
ではそのWin-Winの関係はどうすれば築けるのか?
その方法について書かれたのが、この第5の習慣です。
ざっくり言えば「相手の立場を理解し、共感することに努めよう」という内容です。
話をする際に、自分の主張やアドバイスに走らず、まずはじっくりと相手の話を聞くこと。
相手の話を聞き、相手の立場になった上で会話することから始まると述べています。
第6の習慣 シナジーを創り出す
そしてWin-Winの関係を築いた後に、目指すべき点はここです。
シナジーとは相乗効果のこと。相手との関係を通じて、倍以上の効果を生み出すことだと述べています。
通常1+1=2のところを、相手と自分の良いところを発揮し、1+1=3以上の成果を生むことを目指します。
ここまでが第2部の公的成功に関する部分の要約です。
もう一度まとめてみましょう。
『7つの習慣』が示す公的成功を達成する方法
- 相手と自分、お互いに利益があるWin-Winの関係を目指すこと。
- Win-Winの関係を作るには、まず相手に立場を理解し、共感すること。
- Win-Winの関係を築き、相乗効果を作り、大きな成果を発揮すること。
第7の習慣 刃を研ぐ
そして最後、第7の習慣は「刃を研ぐ」です。
一言で言うと「自分を磨き続けろ」ということです。
そしてより大きなレベルでの成功、継続的な成功を目指すというのが目的です。
具体的には、以下の4つを磨き続けることです。
- 肉体 →すべての活動の基盤となる、自らの体の健康
- 精神 →自分の大切なものを守る自立した価値観
- 知性 →優れた文献から身に付ける知識、考え方
- 社会、情緒 →相手との関係作り
この4つを磨くことで、成長を続ける。
そして私的成功、公的成功の両方でもっと大きな成功を目指せというのが7つ目の習慣です。
私たちビジネスマンが『7つの習慣』を読んで、まず取り入れるべきこと
『7つの習慣』のそれぞれの内容を解説しました。
もう一度、本書の主張をまとめておきましょう。
- 『7つの習慣』が定義する成功は「自らの目的の達成」と「周りとの良い相互関係作り」
- まずは第1~3の習慣での私的成功、そして第4~6の習慣で公的成功を目指せ。
- より大きな成功を継続的に達成するために自分を磨け。
今回『7つの習慣』を読んで、今副業に取り組むビジネスマンの私はどう生かしたいかを考えてみました。
まずは第1~3、7の習慣の実践、そして第4~6の習慣の意識化です。
私には「自由でありたい」という願望があります。
それを「ミッション・ステートメント」として定め、それを実現できる方法を洗い出し、実践します。
仕事をしながらなので、まさにこの実践は第2領域の「緊急ではないが、重要なこと」に当たります。
1日のうち、ここに充てる時間を増やすことを目指します。
ここが第1~3、7の習慣の実践です。
第4~6の習慣は、正直今はまだできることが少ないかもしれません。
しかし仕事の中で、取引先や上司、同僚との関係で意識していくことから始めていきます。
自分の成長につれて、この部分も効果を感じることができたら良いと思います。
結論「まずは自分にできることから実践」ですね。
【最後に】『7つの習慣』は何度も繰り返して身に付ける!
コヴィ博士は「本書は何度も繰り返して読むこと」を薦めています。
忘れないように、そして迷った時は本書の内容を意識するようにするためです。
正直、今の私のレベルではわからない部分も多くありました。
ただし今後、レベルアップしたステージにおいて、再度読み返し、意識していくことで理解できることがあると思います。
そうやって、何度も意識し、再度振り返る。
そして最終的には、自分の中で定着する習慣にしていくことが成功に繋がるのではないかと感じました。
その意味で本書は『7つの習慣』と名付けられたのではないかと思います。
- 今後の人生の目標において、迷いができた時。
- 新たな目標ができた時。
そんな時に読み返していく、ずっと手元に置いておきたい1冊です。