『人生は運よりも実力よりも勘違いさせる力で決まっている』はこんな方におすすめ!!
- ビジネスや副業で成功したい!
- 成功のために一番必要なのは「実力」だと思う。
- なぜ世の中には、何をやってもうまくいく人がいるのか知りたい。
『人生は運よりも実力よりも勘違いさせる力で決まっている』(以下、本書)の要約を一言で言うと、
「効率的に人生を成功させるために、知っておくべき仕組み=錯覚資産」について書かれた本です。
著者のふろむださんは、人気ブロガーでありながら、今までに複数の企業を創業。
そのうちの1つは上場も果たすという、超優秀ビジネスマンです。
またTwitterのフォロワーは3万人以上。
ブログの月間PVも1記事あたり15万PVを超えるインフルエンサーでもあります。
そんなふろむださんが人生で気付いた、ちょっとズルい成功方法が「錯覚資産を利用すること」
錯覚資産とは一言で言うと「他人が自分に対して、どれだけ都合の良いイメージを持ってくれるか」です。
タイトルの言葉を使えば「自分にとって都合良く、相手を勘違いさせる力」のことです。
本書では、様々な事例を用いて私たちが「錯覚資産とどう向き合っていけば良いか」を解説します。
そして今後成功するには錯覚資産を自覚し、活用する必要があると主張した1冊です。
【一言で感想】錯覚資産は、知っているか知らないかで大きな差が付く。
私が本書を読んだ感想、一言で言ってしまうと
「納得そして危機感と優越感」です。
もうなんかめちゃくちゃな感想に感じるかもしれません。
しかし読み終わったあとは、確実にこの3つが同時に流れ込んでくるような1冊です。
私自身も成功のためには実力を磨くことが一番大切だと思い、日々インプットをしていました。
しかしふろむださんは、心理学に基づいて「錯覚資産の存在とその威力」について解説します。
ただの主張ではなく、読者が感じる疑問に対して、淡々と根拠を持って答えていきます。
タイトルの通り、成功のためには「運」よりも「実力」よりも
「錯覚資産」がかなり大きなウエイトを占めることを納得させられる事例が多々登場してくるのです。
最初は正直疑っていましたが「悔しいけど、錯覚資産を受け入れるしかない」と納得せざるをえないのです。
そして同時に、ふろむださんはこう主張します。
「確かに錯覚資産はフェアな武器じゃない。でも自分も使わないと活路は開けない。」
錯覚資産は使うと使わないで、大きな差が付きます。
成功者はより成功し、一般の人はどんなに勉強しようが、いつまでも成功しません。
そんな第3の成功要素である錯覚資産について
今まで自分が使ってこなかった、むしろ使われていたことに強い危機感を感じます。
しかし本書を読み、錯覚資産について深く納得、そして錯覚資産の活用方法がわかります。
「次は自分が使う番だ」と感じることができるのです。
「知っている人だけが得をする情報」を得たある種の優越感も同時に得ることができます。
その優越感を、裏表紙のイラストで中二病っぽく表現されています。
『人生は運よりも実力よりも勘違いさせる力で決まっている』を読むとこうなる!
- 運でも実力でもない、第3の成功要素「錯覚資産」の存在に気付く。
- 「錯覚資産」を知り、活用することで、より成功の可能性を高めることができる。
- 「錯覚資産」を知っているだけでも他人と大きな差を付けることができる。
この記事では、本書のポイントをを要約し、私たちがどう活かすべきかを解説していきます。
- 全体の内容の要約
- 本書のポイント要約
- 錯覚資産、私たちはどう向き合うべきか?
本書のポイントを深く理解することに役立つ記事です。
この記事を書いた人「月原」について
- 年間50冊以上のビジネスに関する本を読む。
- サラリーマンをしながら副業を5年間継続中。
- ブラックな働き方から自己改善→残業0・土日祝長期休暇完全休み・年間有給取得20日を達成
- サラリーマン→独立→FIRE生活に向けて日々勉強&実行中。
Contents
【基本情報】人生は運よりも実力よりも勘違いさせる力で決まっている
著者 | ふろむだ |
出版社 | ダイヤモンド社 |
発売日 | 2018年8月 |
言語 | 日本語 |
Amazonや楽天の販売価格 | 書籍版:定価1,650円 電子書籍(kindle):1,336円 |
ページ数 | 365ページ |
読み終わるまでの時間 | 約80分程度 |
【全体要約】人生は運よりも実力よりも勘違いさせる力で決まっている
本書は章立てはなく、全部で19個の見出しから成り立っています。
その見出しのほとんどがブログ記事のように「完結型」になっており、一気に読まなくても分けて読むこともできます。
吹き出し形式や語り口調、イラストを使って、とてもわかりやすく解説されているのが特徴です。
本書でふろむださんが伝えたい内容は、この2つになります。
- 現代における実力主義・成果主義がいかに欺瞞(ぎまん)に溢れているか。
- そんな現代で成功するための、新しい成功法を明らかにする。
そのためのキーワードとなるのが、ふろむださん自身の造語である「錯覚資産」です。
【ポイント要約】本書で抑えたいポイントはこの3つ!
※本書「人生は運よりも実力よりも勘違いさせる力で決まっている」より引用
本書のポイント
- 「錯覚資産」とは?=「ハロー効果」を使い、他人に良いイメージを与えること
- 人はどうして錯覚資産に騙されるのか?
- 錯覚資産を理解した上で、どう向き合っていくか?
①「錯覚資産」とは?=ハロー効果を使い、他人に良いイメージを与えること
先ほどから何度も登場する錯覚資産をまずはしっかりと理解しましょう。
繰り返しになりますが、一言で言うと「他人が自分に対して、どれだけ都合の良いイメージを持ってくれるか」です。
例えば本書では、イケメンの政治家と普通の政治家が選挙に出た場合、
イケメンの政治家の方が、2.5倍もの得票率を得た例が登場します。
ここで注目したいのは、その政治家に投票した理由です。
実際にその政治家に投票した人に理由を聞くと、容姿ではなく、政策や能力など容姿以外の面を理由に挙げた人が大半だったのです。
つまり人は、
何か一つ優れたところがある他人に対して、「他の部分でも優れているのではないか」
と無意識のうちに感じてしまうのです。
それこそが錯覚資産の正体です。
これは容姿以外にも、様々なものが錯覚資産になります。
他にわかりやすい例としては実績や肩書きなどです。
- フォロワー数万人のインフルエンサー
- 大企業出身のコンサルタント
- 前作がヒットした作家
こういった実績や肩書きがある人に対して「すごい人だ」と感じてしまったり…
例えその人が間違っていても「〇〇さんが言っているから間違いない」と感じてしまいます。
しかもこれは、無意識のうちに感じてしまうことなのです。
これを心理学的な用語で「ハロー効果」と呼びます。
このハロー効果こそが錯覚資産の正体です。
つまり、錯覚資産とは「ハロー効果」を使い、他人に良いイメージを与えること。
そして著者のふろむださんは、以下の2点を主張し、理解することが大切だと述べています。
- この錯覚資産は、情報があふれる現代において確実に存在すること。
- そして私たちの思考に大きく印象を与えていること。
②人が錯覚資産に騙される理由=脳は単純で一貫性のあることを好む
しかしなぜ人は錯覚資産に騙されてしまうのでしょうか?
これは私たちの脳が「複雑な思考を嫌い、単純で一貫性のあることを好む」という習性のせいです。
本書では心理学の観点から様々な要因が紹介されていますが、絞って伝えるとしたらこれになります。
この習性を心理学的な用語では「認知バイアス」と呼びます。
人はそのほとんどの事象を深く考えずに、直感で判断しています。
もし何か「良い」とポジティブに感じる判断材料があったら、その判断に従い、一貫してその判断を貫こうとします。
その結果、わかりやすい判断材料を聞いて、直感的なイメージ通りに思い込む=錯覚資産が生じるのです。
さらに恐ろしいのは、この「良い」と感じる判断材料は、都合よく書き換えられてしまうことです。
先ほど紹介した、イケメンの政治家と普通の政治家の例はまさにその通りです。
元々「容姿が良い」ぐらいしか取り柄が無かったはずだった。
しかしいつのまにか「政策が優秀」「実績が優れている」と言った、
いかにも世間的に正しい投票理由にすり替わっています。
このように人は、何かを判断する材料を、自分にとって正しい、心地よい、世間体が良い理由に、無意識のうちに書き換えます。
勝手に都合良く「あの人はこんなところも優れている」というプラスアルファの評価が付いてくるのです。
世の成功者たちは、このようにして自分の実力以上に他人から認められる力を持っています。
つまり錯覚資産は、実力や運と並ぶ、もしくはそれ以上の成功を分ける要素というふろむださんの主張が成り立つのです。
③錯覚資産とどう向き合うべき?=理解すること
ではそんな今、錯覚資産を持っていない私たちはどうすれば良いのでしょうか?
「まずは理解すること、つまり騙されないことだ」とふろむださんは主張します。
つまり自分の判断から、錯覚資産という要素を取り除くことを意識するということです。
- 「本当に自分は良いと思ってこの選択をしているのか?」
- 「本当にこの人は信頼できる人なのか?」
世の中にあふれる情報を選択する時に、錯覚資産というプラスアルファ要素を意識して、判断することを心がけるのです。
人々が錯覚に騙されて搾取されている時も、あなただけは騙されず、搾取を逃れることができるだろう。
自分の正しい判断基準で、行動することができるようになります。
そしてもう一つの主張は、これです。
「錯覚資産を理解することで、世の中は実力主義ではないと自覚することだ」
「これからは年功序列じゃない。本当に力のある人が評価される実力主義の世界だ」
一度は聞いたことがある言葉だと思います。
しかしふろむださんは「実力主義に夢を抱くこと」は危ないと警告します。
実際の現実の世界は、
運と実力に加え、「錯覚資産」が成功の大きな要素を占めていること。
これを自覚すべきだと主張します。
だから成功者は、一つの成功を武器にどんどん成功していく。
錯覚資産を持たない私たちは、どれだけスキルや実力を磨いても成功しない。
こんな格差が格差を生む、恐ろしい時代になっている。
これを自覚すべきだと主張します。
つまり今の現実世界の成功要素は
「運+実力ではなく、運+実力+錯覚資産が正しい。」
これを理解し、その現実を踏まえた上で行動することこそ成功への道だと主張します。
【私の実践方法】努力のウエイトを変えること
※本書「人生は運よりも実力よりも勘違いさせる力で決まっている」より引用
「錯覚資産が成功の要素となり、格差を生むこと」を解説しました。
では私たちはそれを踏まえてどう行動するべきか、それをここから考えていきましょう。
まずは「努力の方向性を変えていくこと」これが必要だと思います。
具体的には「スキルアップに10割」→「スキルアップ6割、錯覚資産形成4割」へとウエイトチェンジします。
今までは「スキル(実力)を磨くことが一番の近道」だと思い、
読書やyoutube動画での勉強に励んできました。
もちろん実力を磨くことはやめません。
本書を読んだ今でも、実力は重要な成功要素の一つだと思います。
しかしそれだけではなく、錯覚資産形成作りを意識して行動することが重要になると思います。
その方法は「数字として実績が残しやすいもの」「肩書きを作りやすいもの」を中心に色々取り組むつもりです。
例えば
- Twitterの運営=フォワロー数が目に見えてわかる。
- インプットの成果を発信する。=記事数として残せる。
- 実績を公開する=数字として残せる。
まずはこういったところから始めていきます。
【まとめの感想】
本書を読んで、今まで見えていなかった、第3の成功要素「錯覚資産」について理解することができました。
真に読む価値がある本は、
読者に、新しい世界認識をもたらしてくれる装置になっている。
※本書「人生は運よりも実力よりも勘違いさせる力で決まっている」より引用
まさに新しい世界を教えてくれた本だと言えます。面白かったです。
冒頭の感想で、私はこの本を
「納得そして危機感と優越感を与えてくれる本」と述べました。
それを分解すると以下のようになります。
- 納得=錯覚資産という成功要素への気付き
- 危機感=錯覚資産を持っている人と持たない人の格差が生じる現実を直視
- 優越感=現実世界には錯覚資産に溢れていて、それを理解し、活用する方法
この本を読む前と読んだ後では、確実に大きな違いができる。
そんな1冊になると感じました。
- 成功の確率を少しでも上げたい。
- なかなか成果に繋がらずに悩んでいる。
- 成長した、知識がついた自分を実感したい。
そんな思いを持っている方には刺さる1冊になると思います。