『1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術』はこんな方におすすめ!!
- もっと人にわかりやすく簡潔に伝える方法を探している。
- プレゼンや会議など人前でうまく話せなくて悩んでいる。
- 結果を出したいビジネスマン、副業でブログに取り組んでいる人。
『1分で話せ』を一言で要約すると「左脳・右脳両方に働きかけ、相手に動いてもらう伝え方がわかる本」です。
「プレゼンは相手を動かしてなんぼ」の視点から、効果的な伝え方を教えてくれます。
著者の伊藤羊一さんは、現在YAHOOアカデミアの学長やグロービスの学長を務める人物。
元々苦手だったプレゼンについて、研究に研究を重ねて、独自のメソッドに行きつきます。
そして挑んだプレゼンで、あの孫社長から「いいね!」と絶賛されたという経験もあります。
そんなメソッドをまとめた本書は、40万部以上の大ヒット本となっています。
一言で感想「プレゼンだけじゃない!ブログでも何でも使える!」
本書を私が読んだ感想を一言でいうと
「これはプレゼンだけじゃなくて、ブログでも何でも応用できる!」と感じました。
情報を発信する上で、わかりやすい説明をするための「黄金ルール」が学べるからです。
本書の中で、わかりやすく伝えるための型として「3段構造ピラミッド」というものが登場します。
- 結論や主張を頂点に置く
- その結論や主張を支える根拠を3つ示す。
- 根拠をイメージしやすい具体例を示して、相手に伝わりやすくする。
この「主張・結論」→「根拠」→「具体例」を示す話し方。
これが相手の左脳・右脳を納得させて一番伝わりやすい型になるというものです。
私自身、本業の中でプレゼンをする機会も多くあります。
しかし、それ以上にブログの文章構成の作り方で悩んでいました。
うまく頭の中が整理できない。長くて取り留めない文章になってしまう。
何時間もパソコンの前で「どう書こう…」と悩んでしまうこともありました。
しかし本書を読み、この「主張・結論」→「根拠」→「具体例」の型を知りました。
今ブログや情報発信で悩んでいる自分も「こうすれば良かったのか!」と気付くことができました。
自分の頭の中を整理でき、ブログを書くスピードも速くなりました。
何より書けなくて、悶々とする辛さを無くせたのは大きいですね。
まさに、わかりやすく人に伝える「黄金ルール」を知ることができる1冊です。
『1分で話せ』を読むとこうなる!
- わかりやすく伝えやすい文章やプレゼンの型を知ることができる。
- 緊張して話せない、うまく文章が書けないという悩みが解消される。
- 相手に動いてもらい、ビジネスに繋げることができる。
- 全ての情報発信で、わかりやすく伝える「黄金ルール」がわかる。
この記事では、そんな本書の重要なポイントを要約していきます。
この記事を書いた人「月原」について
- 年間50冊以上のビジネスに関する本を読む。
- サラリーマンをしながら副業を5年間継続中。
- ブラックな働き方から自己改善→残業0・土日祝長期休暇完全休み・年間有給取得20日を達成
- サラリーマン→独立→FIRE生活に向けて日々勉強&実行中。
【基本情報】『1分で話せ』/伊藤羊一著の基本情報
著者 | 伊藤羊一 |
出版社 | SBクリエイティブ |
発売日 | 2018年3月 |
言語 | 日本語 |
ページ数 | 240ページ |
Amazonや楽天の販売価格 | 書籍版:定価1,540円 電子書籍(kindle):1,386円 |
読み終わるまでの時間 | 約80分程度 |
記事執筆時点での発行部数 | 45万部以上 |
【全体要約】『1分で話せ』目次
『1分で話せ』 目次
- 序章 そもそも伝えるために考えておくべきこと
- 第1章 「伝えるため」の基本事項
- 第2章 1分で伝える 左脳が理解するロジックを作る
- 第3章 相手を迷子にさせないために「スッキリ・カンタン」でいこう
- 第4章 1分でその気になってもらう右脳を刺激してイメージを想像させよう
- 第5章 1分で動いてもらう
- 第6章 伝え方のパターンを知っておこう
- 第7章 実践編
※本書『1分で話せ』より引用
本書は全部で7章、240ページで構成されています。
しかし各章ごとの長さはそれほど長くないので、読んでいて疲れたといった感覚もありません。
わかりやすさを身に付ける目的の本らしく、非常に簡潔でわかりやすい印象です。
本書の流れ
- 序章~第1章 →プレゼンの目的の理解「プレゼンとは動かしてなんぼ」
- 第2~3章 →相手の左脳で、話の内容を理解してもらうための方法
- 第4章 →相手の右脳で、話に内容をイメージしてもらうための方法
- 第5章 →相手に動いてもらうための方法
- 第6章 →PREP法などのわかりやすい伝え方の型の解説
- 第7章 →ケース別の実践例
【要約】本書のポイントを3つに分けて解説
ポイント① プレゼンの目的は「相手を動かすこと」
まず本書の冒頭で、著者は多くの人はプレゼンの目的を間違えていると主張します。
正しいプレゼンの目的とは「わかりやすく伝えることではなく、相手を動かすこと」と述べています。
確かに、授業をするわけではないのですからただ伝えるだけでは意味がありませんよね。
では動いてもらうにはどうすればいいのか?
それはプレゼンのゴールを明確に伝えることが重要だと言います。
具体的には「誰に、何を、どうしてもらいたいか」を明確に伝えて、その通りに動いてもらうことがゴールになります。
本書は「動いてもらうこと」を目的としたプレゼンの方法を解説している1冊になります。
ポイント② 納得してもらうためには、三段ピラミッド構造を作ること
しかし、動いてもらうにはあなたの主張に対して、相手が納得してもらう必要があります。
そこで本書では、相手に納得してもらうためのプレゼンの型が紹介されています。
「納得してもらうための型=プレゼンを三段ピラミッド構成で組み立てること」です。
三段ピラミッド構成とは
- あなたの主張・結論を頂点に組み立てる。
- その下に、主張・結論の理由となる根拠を3つ程度解説する。
- 根拠を相手の頭の中でイメージしてもらうために、具体例を補足する。
具体的な例文を作ってみました。
喫茶店の新メニューとしてフルーツサンドを追加したいという主張を社内で説明する時
(主張・結論)私は新メニューとしてフルーツサンドを追加したいと思っています。
そのために、開発チームでフルーツサンドの商品研究をスタートさせたいと考えています。(誰に、何を、どうしたいかを伝える)
(根拠1)1つ目に、まず当社の「青果に強い」という仕入れメリットが生かせるからです。
(具体例)A会社さんの産地直送マンゴーや、B農家さんの極甘イチゴなど。当社独自の仕入れルートを活かせます。
(根拠2)2つ目に、追加注文を促し、店舗の客単価アップに繋がるからです。
(具体例)今、店舗では客単価の低さに悩んでおり、追加メニューの改善に悩んでいます。
当社の苦めのコーヒーを飲んでからのフルーツサンドは甘みがより強く感じられ、仕事や家事の疲れを癒してくれます。
この「コーヒーの後のフルーツサンドの甘み」を前面に押し出してPRしてはいかがでしょうか。
さらにフルーツサンドの相場は1つ600円以上、コーヒーの2倍近くの客単価が見込めます。
(根拠3)3つ目に、フルーツサンド自体の人気が今非常に高いからです。
(具体歴)当社の最寄り駅のC喫茶の行列を見たことがある人も多いですよね。
あれはフルーツサンドのテイクアウトの行列です。今女性を中心に人気が高いのがフルーツサンドなのです。
(最後にもう一度主張・結論)以上の理由から、新メニューとしてフルーツサンドを追加したいと思います。
まずは主張・結論を伝える。
そして根拠と、具体例でその主張・結論を支えるイメージです。
三段ピラミッドのポイント① 主張・結論と根拠の繋がりを意識する。
まず一つ目のポイントは、主張と結論の繋がりです。
「〇〇だから(根拠)、××したい(主張・結論)」の繋がりがしっかり理由として成立するかを確認して組み立てます。
三段ピラミッドのポイント② 具体例はイメージしやすいものにする。
具体例として出すものは、プレゼン参加者が共通してイメージしやすいものにします。
具体的な固有名詞、一般的なデータ、視覚で見たことがあるものです。
もし何か引用する場合は、画像や表などを使うのも効果的です。
三段ピラミッドのポイント③ 最後にもう一度主張・結論を持ってくる。
そして一通り説明した後に、もう一度自分の主張・結論を再確認する。
非常に締まりが良く、納得を促すプレゼンになりやすいです。
PREP法と呼ばれる、わかりやすい説明の型の完成です。
参考
PREP法とは?
- Point(主張・結論)
- Reason(理由)
- Example(例示)
- Point(主張・結論)
ビジネスシーンでわかりやすい説明の型として用いられています。
ポイント③ 左脳と右脳の両方からアプローチするから伝わる
このプレゼン方法が優れているのは、人間の左脳・右脳の両方にアプローチするからです。
- 左脳=ロジカルな思考部分を司る。
- 右脳=感覚的、直感的な部分を司る。
例えば、先ほどのフルーツサンドの例文で言えば
- 左脳=独自の仕入れルート、客単価、人気が高い。
- 右脳=フルーツサンドの甘み、駅前の行列を見たことがある。
など両方からアプローチがされています。
ビジネスでの説明となると、どうしてもロジカルな左脳部分だけのアプローチになりがちです。
そこで具体例を使い、感覚的な右脳部分にもアプローチすることで、より相手に納得してもらいやすくなるのです。
人間の思考回路に、ダブルの効果で訴える。
だから「3段ピラミッドの構造」は相手に伝わりやすく、納得してもらいやすいのです。
【まとめの感想】情報発信の黄金ルールを覚えよう!
今回は伊藤羊一さん著の『1分で話せ』のポイントを解説しました。
本書では、解説した内容をより具体的な事例で紹介している他にも、
- プレゼン前後に使える、相手に動いてもらうためのテクニック
- 伝え方の例を会議、上司に対してのパターン別で解説。
- 頭が真っ白になってしまう場合の対処法などの悩み解決。
こういった内容を盛り込んでいます。
伝え方だけではなく、伊藤羊一さんの仕事術そのものも学ぶことができる1冊となっています。
孫社長も、ソフトバンクアカデミアの学長にしてしまうぐらいの仕事術・伝え方。
気になる人はぜひ読んでみることをおすすめします。
本書で紹介されている「3段ピラミッド構造」は全ての情報発信の型となります。
私のようにブログを書けないと悩んでいる人はもちろん。Twitterやyoutubeでも応用可能です。
実際に多くのビジネス系のインフルエンサーやyoutuberが取り入れているな~とも感じています。
- 「主張・結論」=×××だ。
- 「根拠」=〇〇だから。
- 「具体例」=例えば~~
- 最後にもう一度「主張・結論」=だから×××だ。
情報発信全般に通じる「伝え方の黄金ルール」を学べる1冊でした。