『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』はこんな人におすすめ!
- 頑張っても仕事が終わらない。
- 仕事以外にもやりたいことをする時間を作りたい!
- 仕事に追われる一生は嫌だ。
『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』の要約を一言で言うと「時間術に留まらず、人生の成功法則について書かれた本」です。
マイクロソフトでWindows95を手掛けた、著者の中島聡さんのメッセージ
「一度しかない人生思い切り楽しもうぜ」
このメッセージ通り、やりたいことを生み出す時間術から、その後の人生の楽しみ方まで。
自身の体験をもとに、たっぷりと熱く語られた1冊です。
『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』を読むとこうなる。
- 仕事を早く終わらせる時間術がわかる。
- 時間術で作り出した時間を使って、人生を変える方法がわかる。
- 読んだその日から何を始めれば良いかが具体的にわかる。
書評も一言で言ってしまうと「人生や仕事の考え方をガツンと変えてくれる1冊」です。
特に読んでほしいのは、3年前の自分と同じ立場にある人。
- 仕事量の多さに悩んでいる。
- このまま仕事を続けることに疑問を感じる。
- 何のために生きているかわからない。
そんな人にこそおすすめしたい1冊です。
この記事では、そんな『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』のポイントをぎゅっと要約。
3つのポイントに分けて要約しました。
ぜひ興味は湧いたら、実際に読んで、一緒に人生を楽しく変えていきましょう。
この記事を書いた人「つっき」について
- 年間50冊以上のビジネスに関する本を読む。
- サラリーマンをしながら副業を5年間継続中。
- ブラックな働き方から自己改善→残業0・土日祝長期休暇完全休み・年間有給取得20日を達成
- サラリーマン→独立→FIRE生活に向けて日々勉強&実行中。
Contents
『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』の基本情報
著者 | 中島聡 |
出版社 | 文響社 |
発売日 | 2016年6月 |
言語 | 日本語 |
Amazon販売価格 | 1,380円+税(中古品で安く売っています) |
ページ数 | 287ページ |
読み終わるまでの時間 | 約80分程度 |
著者:中島聡さんについて
著者の中島聡さんは、アメリカのマイクロソフト社のエンジニア出身です。
激務を極めるであろうマイクロソフトにおいて、一度も期限を切ることがなく成果を出し続けた「伝説のプログラマー」と呼ばれています。
世界的な大ヒットとなったWindows95のプログラム開発に携わった人です。
あのビルゲイツとも何度も渡り合い、Windows95の開発を実現させた経験があります。
実際に本書の中では、そのマイクロソフト時代の経験もたっぷりと語られています。
【全体内容解説】『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』目次
まずは目次から全体の内容をざっくり解説します。
『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』目次
1 なぜ、あなたの仕事は終わらないのか
2 時間を制する者は、世界を制す
3 「ロケットスタート時間術」はこうして生み出された
4 今すぐ実践 ロケットスタート時間術
5 ロケットスタート時間術を自分のものにする
6 時間を制する者は、人生を制す
1章ではまず、あなたの仕事が終わらない原因を明らかにします。
2章では、時間術を身に付けるメリットを解説。
具体的な時間術として「ロケットスタート時間術」を3~4章までで方法を解説。
5章では「ロケットスタート時間術」を実践する具体的な応用方法まで解説。
そしてまとめの6章では
- 時間術で人生を変える
- 人生をもっと楽しむには?
- 本を読んだその日から実践すべき具体的な内容
ここまで落とし込んで解説されています。
【3つのポイント要約】『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』
全体を通じて、ただの理論だけで終わらず、実際に「時間術を身に付ける方法」まで落とし込んでいるのが本書の特徴です。
そんな本書の重要なポイント、伝えたいポイントを私なりに3つに要約してみました。
『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』の3つの要約ポイント
- 仕事が終わらないのは、完了まで算段ができていないから。
- 最初の2割の時間で、8割を終わらせる「ロケットスタート時間術」
- 時間術で人生を変える方法=生み出した時間で好きなことをする。
詳しく解説していきましょう。
要約ポイント①仕事が終わらないのは、完了までの算段ができていないから
まずは本書のタイトルでもある「なぜ、仕事が終わらないのか?」に対する問いです。
どうして期限通りに仕事が終わらないのか、いつまでたっても仕事が進まないのか?
中島さんは本書の中で仕事が終わらない原因をまとめると
「仕事が期限に間に合うかの算段が正しくできていないから」と主張します。
もう少し具体的に噛み砕いていうと
「期限までに間に合うかどうかの判断が、正しくできない状況を作り出してしまうから」と主張します。
これには3つの要素があるとまとめられています。
- 安請け合いしてしまう
- ギリギリまでやらない
- 計画の見積もりをしない
1つ目の安請け合いは、仕事を依頼されるとそれがどんな内容なのか深く考えずに、
とりあえず「できます!」と言って引き受けてしまうことです。
結果、複雑な問題に当たったり、目論見が外れて期限までに仕事が終わらないという状態です。
2つ目は、期限のギリギリまで仕事に着手しないという点です。
期限が10日後の仕事を依頼されても、すぐに取り掛かるという人は少ないのではないでしょうか。
期限が迫ってから取り掛かり、結果として完了が難しい状態になってしまうことです。
3つ目は、仕事完了までの具体的な道筋を描いていないことです。
ゴールは?その過程に至るには?の道筋を描けないので、どこでどのくらい時間がかかるかわかりません。
結果として、どこかの過程で時間がかかってしまい、期限をオーバーしてしまうことになります。
これらの要素が原因となり、仕事が終わらないのだと中島さんは述べています。
要約ポイント②最初の2割で8割の仕事を終わらせる「ロケットスタート時間術」
ではどうすれば仕事を期限通りに終わらせて、時間を作り出せることができるのでしょうか?
それが2つ目の要約ポイント、中島さん独自の仕事術「ロケットスタート時間術」です。
「ロケットスタート時間術」は以下の3つの要素で成り立ちます。
【ロケットスタート時間術】のポイント要約
- 最初の2割の時間で、仕事の8割を終わらせる。
- 界王拳のイメージで集中する時間を作る。それ以外は流す。
- まずはプロトタイプを作ってみる。
①最初の2割の時間で、仕事の8割を終わらせる
一言でいうと「仕事への取り掛かりをとにかく早くすること」です。
例えば期限が10日後なら、最初の2日間で8割終わらせる。
明日までなら、今日の午前中の2時間で8割終わらせる。
まずは仕事への取り掛かりを早くすることが重要と主張します。
先ほどの仕事が終わらない原因の中でも、ギリギリまで着手しないというものがありましたね。
また進めていくことで、仕事の中の難しい局面(本書では応用問題と呼んでいます)も把握できるようになります。
仕事の全体像を掴んで、終わるのにどれくらいかかりそうかも掴めるようになります。
「とにかく早く取り掛かることで、仕事が終わらない9割の原因は解消できる」
と中島さんは本書の中で主張しています。
②界王拳のイメージで集中する時間を作る。それ以外は流す。
また仕事を終わらせる2割の時間中は「他の仕事をせずに、とにかくその仕事に集中すること」が重要です。
その集中のイメージを、中島さんはドラゴンボールZの悟空が使う、界王拳に例えています。
界王拳は、限られた時間の中で自分の能力を何倍にも高める技です。
そのイメージを持って、目の前の仕事だけに取り組むことが重要だと述べています。
そしてそれ以外の仕事や連絡は、界王拳の効果が切れたあとに「流し」で行えば良いと述べています。
③まずはプロトタイプを作ってみる。
そしてこの2割の時間で目指すのは、「後から改良する前提で、まずは形にすること」です。
プロトタイプとは試作品という意味で、まずは形にすることを表しています。
実際に中島さんもWindows95を作った時は、プレスリリースの段階でもまだバグが多くある状態だったそうです。
そんな状態のプロトタイプながらも、いち早く世に出したことで注目されたのだと言います。
スピードを重視して、まずは最初の大枠を作ってしまう。
細かい部分の改良は時間と相談しながら進めていく。
これこそが仕事を期限通りに終わらせ、時間を作る方法だと主張されています。
要約ポイント③時間術で人生を変える方法=生み出した時間で好きなことをする。
中島さんの「ロケットスタート時間術」のポイントを解説しました。
そして最後は「時間術をどう生かすか。時間術を使って人生をどう変えるか。」に触れています。
それは「時間術で生み出した時間を、自分の好きなことに当てること」です。
具体的には「ロケットスタート時間術で、嫌な仕事はとっとと終わらせて、自分が本当に打ち込めることに時間を注げ」ということです。
ロケットスタート時間術が一番効果を発揮するのは、嫌なことをとっとと終わらせたい時だと述べられています。
中島さんが「ロケットスタート時間術」の生み出したきっかけは、
「夏休みの宿題を早く終わらせて、遊びに行きたかったから」だそうです。
まずは「嫌だけどやらなくてはいけないこと」を集中して終わらす。
そして自分の好きなこと、やりたいことに当てる時間を作る。
逆に自分の本当に好きなことなら、意識して集中しなくても、何時間でも打ち込めるはずです。
こうして自分の好きなことに打ち込めることが、人生の楽しさだと中島さんは主張します。
そうしてこのメッセージで締めくくられるのです。
「一度しかない人生思い切り楽しもうぜ」
読み終わったあと、私たちがすべきこと。
そして本書の画期的なところは、読み終えた後に私たちが何をすべきか具体的に書いてある点です。
ビジネス書を読んでも「何からやろう」「具体的に何から始めよう」と迷った経験があると思います。
そんな実践のための最初の1歩が書かれています。
それは寝る前に明日のタスクを書きだすことです。
まずはそこから「ロケットスタート時間術」の実践が始まると中島さんは述べています。
そして書き出した仕事を午前中の2割の時間で終わらせることを目指します。
集中して、界王拳を意識するイメージで。
一緒に本当に好きなことに打ち込める時間を作り出しましょう。
【まとめの書評】『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』はただの時間術の本じゃない。
ここまで『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』のポイントを解説しました。
少し古い本ですが、どうしても紹介したかった本なので記事にしました。
実際に本書の中では、
- ロケットスタート時間術の具体的な活用方法
- 仕事時間別にロケットスタート時間術を使う方法
- ビルゲイツとの緊張感あるやりとり
などなど要約しきれない見どころがたくさんあります。
気になった方はぜひ読んでみてださい。
時間術や仕事術に関する本は多くあります。
その中でもこの『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』はとにかく熱い言葉で書かれている本です。
ただ時間術のノウハウだけではなく、中島さんの人生を熱く変えてきた経験と思いが詰まった1冊です。
人によって好みが分かれるかもしれませんが、
- 仕事は頑張っているけど、本当にこのままで良いのか?
- もっと人生、楽しむ方法があるんじゃないのか?
そんな人生に対する違和感を持っている方には刺さる1冊になると思います。