『すごい貯蓄/最速で1,000万円貯めてFIREも目指せる』はこんな方におすすめ!!
- 節約で貯蓄を増やす方法を知りたい!
- 実際にサラリーマンで貯金ができている人の成功体験を知りたい。
- 貯蓄することで得られるメリットを知りたい!
『すごい貯蓄/最速で1,000万円貯めてFIREも目指せる』(以下、本書)の内容を一言で要約すると
平凡な人が貯蓄する方法とそのメリットについて教えてくれる1冊です。
著者のくらまさん(以下、著者)はyoutubeチャンネル「倹者の流儀」を副業で運営。
普段は会社員をしながら、自身が実践する節約方法を解説しています。
飾らない等身大の節約方法やすぐに実践できる節約方法を教えてくれます。
元々は奨学金で300万円の借金があり、貯蓄する習慣もなかった状態とのこと。
しかしファイナンシャルプランナーの資格勉強をする中で、
自分のお金に関わるライフプランの危なさに気付き、節約と貯蓄を始めることを決断。
貯蓄率8割を超え、今では1年で200~300万円の資産形成ができているそうです。
その経験と実践した内容。そして貯蓄のメリットについてまとめたのがこの1冊です。
今回はそんな本書の内容をポイントに分けてまとめていきます。
合せて私自身が実践したいこと、学んだことも解説します。
貯金を始めたい…いずれFIREを目指したい…
そんな方はぜひ参考にしていただければと思います。
Contents
目次&3つの要約ポイント すごい貯蓄/最速で1,000万円貯めてFIREも目指せる
1章 「まずは本気で100万円貯めろ!」と言い続ける理由
2章 私が貯蓄マシンになるまでの屈折お金遍歴
3章 貯蓄率8割の超節約術と鬼貯蓄
4章 生きているだけでお金が貯まるメンタル術
5章 500万円の壁を超えるには、「逃げるな、戦え」
6章 死ぬ気で1000万円の壁を超えたら人生変わる!目次は本書より引用
本書は全286ページ。
私は1時間半程度で読み終わりました。
全体として自身が貯蓄を始めようとしたきっかけからその具体的な方法。
貯蓄のメリットについて重点的に書かれています。
そんな本書のポイントを3つに分けると以下のようになります。
- お金において一番重要なのは貯蓄力。
- 誰でもできる貯蓄の具体的な方法
- 貯蓄は人生を変えるメリットがある。
それぞれ詳しく解説します。
① お金において一番重要なのは貯蓄力
まず前提として、著者はお金持ちになるのに一番重要なのは貯蓄力だと断言します。
ここで言う貯蓄力とは節約によって支出を減らす力のことです。
なぜなら貯蓄力は自分で一番コントロールしやすく、誰でもすぐ始められるからです。
お金を増やす具体的な方法としては、以下の3つが挙げられます。
- 節約して支出を減らす。(貯蓄力を上げる)
- 収入を上げる。
- 利回りを増やして運用する。
収入を上げるには、転職や昇進もしくは副業等が方法として考えられます。
しかしいずれも結果が出るまでには時間がかかったり、思う通りにいかないことも多いです。
また利回りを上げるには、投資でリスクをとる必要があります。
そしてこちらも確実とは言えませんよね。
相場状況によって大きく損をしてしまうことがあります。
また少ない金額では、投資自体で増えるお金も少なくなってしまいます。
誰でも始められて効果がすぐに出るのが節約!
本書では節約を
「収入の低い人も高い人も誰でも始められて、最も効果が出る資産形成」と位置づけています。
自分の日々使う支出を見直し、絞ることはもっとも確実で即効性があるというわけです。
またお金持ちになるには、まずは支出を見直すことが始めの一歩となります。
そして資産形成に近道はなく、積み重ねていくことが大切です。
そのことを本書では、こんな言葉で表しています。
- 平均的に稼いで、平均以上に支出を絞り、平均の利回りで運用する。
- 小さな黒字を愚直に積み重ねていくしかない。
② 誰でもできる貯蓄の具体的な方法
まずはお金持ちになるための第一歩として貯蓄をすることの重要性を説明しました。
ではその具体的な方法としてどんなことに取り組めば良いのでしょうか。
ポイントとなるのは、
自分が継続できる心地よい水準の節約方法を、習慣と行動に落とし込んでいくことです。
いくら節約が大事だとはいえ、一気に生活習慣を変化させたり、極端な節約はNGです。
長く続かないし、反動でお金を使ってしまうこともあるからです。
本書では様々な節約方法が紹介されています。
その中から、自分が継続できそうで生活水準を著しく落とさないものから始めていくようにしましょう。
ここではいくつか抜粋して紹介します。
- まずは固定費を削減すること。
- 収入の10%を先取り貯蓄すること。
- ふるさと納税をすること。
- お金を使う使わないのメリハリをつけること。
まずは固定費を削減すること。
まず見直すべきは日々の生活の中でかかる固定費の見直しです。
ここを削れば、生活するのにかかるお金は今後ずっと少なくなり、抜群の効果があるからです。
具体的には以下の項目を見直します。
- 家賃:手取りの3割を上限として1割を理想とする。
- 通信費:格安スマホに切り替える。
- 車:持つ必要があるかを再度見直す。カーシェアやレンタカーを活用する。
- 保険:日本人は元々健康保険に入っていることを念頭に置く。
- 電気、ガス:乗換えで抑える。
- 食費:自炊は最高の節約スキル
これらの項目のうち、自分ができることはすぐに着手して、
日々の生活費を見直すようにしましょう。
収入の10%を先取り貯蓄すること。
次に先取り貯金です。
まず給料が振り込まれたら収入の10%を、貯金用の別の銀行口座に入れてしまうのがおすすめです。
そして残りのお金で生活費や娯楽費などを賄うようにします。
こうすることで使い過ぎを防ぐこともできますし、確実に貯蓄が増えていきます。
この先取り貯金は、本書をはじめ多くのお金に関する書籍で紹介されている方法です。
普段使う銀行とは別に預金利息が高い銀行口座を作り、
そこにまずお金を入れてしまい、残りの金額で生活するようにしましょう。
まず10%が厳しいなら、自分ができそうな金額からでも始めることがおすすめです。
著者のくらまさんは、驚愕の8割を貯蓄に回していた時期もあるそうです。
ふるさと納税をすること。
これもお金の本でおなじみのふるさと納税です。
これは私自身もやっており、本当にやらないと損レベルなのでおすすめです。
ふるさと納税とは一言で言うと
住民税を先に他の自治体に支払うことで、返礼品が届く仕組みのことです。
さらに楽天ふるさと納税などを活用すれば、ポイントでの還元も期待できます。
まだやっていない方はぜひ始めてみましょう。
お金を使う使わないのメリハリをつけること。
固定費と同時に見直しをかけたいのが「交際費・娯楽費」などの変動費の部分です。
これは支出の中でも浪費として分類される部分になります。
これは少なくできれば良いのはもちろんなのですが、
本書の中では「使う使わないのメリハリをつけること」が重要だと書かれています。
具体的には、その体験には本当にそれだけの価値があるのかを考えます。
自分が支払うお金以上の価値がある体験なら使うべきですし、そうでない体験なら使うべきではないということです。
何かにお金を使う際は、もう一度その点について考えてみるようにしましょう。
本書の中でも紹介されていて、私自身も実践する考え方があります。
支出の際はその金額を「生活費の何日分かで考えること」です。
例えば日々の1日あたりの生活が1,000円の人なら、飲み会にかかる4,000円は生活費の4日分と考えます。
私の場合は、これにFIREの達成日数も組み合わせて考えていて、
「ここでお金を使うと、FIRE達成が〇日遠のくな…」なんて考えています。
しかし日々の充実感や楽しい体験は節約を継続させるにも重要なものです。
浪費は悪いものと思いすぎずに、自分に必要かどうかをもう一度再確認してから使うようにしましょう。
③ 貯蓄は人生を変えるメリットがある。
そして最後のポイントとして、著者自身の経験から
貯蓄には実際にお金が貯まることに加え、人生を変えるメリットがあることを述べています。
元々著者のくらまさん自身も、特に普通の人生を送っていたそうです。
むしろ借金300万円を抱え、自分のライフプランに希望が持てなかったとも言われています。
しかし貯蓄を通じて、前向きな気持ちになり人生が変わっていく実感を得たそうです。
本書の中ではこんな言葉で語られています。
貯金の習慣から、運動の習慣、料理する習慣、働く習慣、勉強する習慣などの良い習慣がつき始めた。
特にその実感は、貯金の金額に比例して大きくなり、
貯蓄額1,000万円を超えたあたりには、まるで別人のようになったとのことです。
それがよく表れているこんな一節が出てきます。
お金を貯めてから発す
心に火が灯ったよ
新しい自分に出会うことができる未来
まさに貯蓄には、人生を変えるメリットがあることがわかっていただけるのではないでしょうか。
貯蓄自体はある日、いきなりお金が貯めるものではありません。
時間をかけ、習慣を変え、愚直に積み重ねながら焦らずに行っていくものです。
しかし100万、500万、1,000万と積み重ねていくうちに、自分自身が変わることを実感することでしょう。
どこかで今までのお金が貯められない自分から、
お金を貯める習慣を身に付け、人生を変える決断をする。
本書はそのきっかけになる1冊でした。
本書のその他の内容
本書には、今まで説明したポイントの点をより深く学べるとともに、
- お金を貯めるメンタル5か条
- 家計簿をつける際のエクセルフォーマットの例
- 1,000万円以上貯蓄がある人の特徴(収入、期間、貯蓄の平均額、収入からの貯蓄割合)
こんな内容が書かれています。
今貯蓄を始めようとしている人やなかなかお金が貯められない人、
またFIREを目指して資産形成したい人が最初に読んで、
モチベーションを高めて、貯蓄のきっかけを作ってくれる1冊です。
気になる方はぜひ手に取ってみることをおすすめします。
本書の内容をFIREに生かすには?
私自身も日々FIREを目指して、貯蓄&資産形成に励んでいます。
今までの貯蓄方法の再点検をするとともに、モチベーションが高まった1冊になりました。
内容は今も実践していることが多かったのですが、再確認として学べました。
FIREには貯蓄と収入アップ、投資による資産形成ももちろん重要ですが、
もう一つ重要なのが、日々の生活レベルの改善だと思っています。
つまり、より少ない出費でも満足できる生活レベルに徐々に慣れていくということです。
日々の生活費自体を、自分の負担を少ない範囲で下げていけばその分FIREの成功率は高まります。
結局のところ、FIREは日々の収入が日々の生活費を上回っていればOKだからです。
いきなり明日から1,000円だった1日の生活費を500円に下げると負担は大きいですが、
本書に書かれているように、自分が心地良いと思う水準を徐々に下げていって、習慣と行動に落とし込んでいく。
この部分を実践していけば、FIRE実行後の生活費をかなり下がった水準でできるはずです。
本書に書かれている節約方法を今後も実践していきながら、
日々の生活費を習慣として下げていくことを心がけていきたいと思います。
まとめ
今回はくらまさん著の『すごい貯蓄/最速で1,000万円貯めてFIREも目指せる』の要約でした。
今節約を始めようとしている人、FIREを目指す人にとって、
100万→500万→1,000万とステップごとに何をすれば良いかがわかるとともに、
モチベーションのアップにつながる1冊です。
ぜひ気になった方は本書を手に取り、
この記事では解説できなかったより詳しい内容に触れてみることをおすすめします。