『ポチらせる文章術』はこんな方におすすめ!!
- 商品の売り上げを伸ばしたい!
- 本業や副業でネットビジネスをしている!
- ネットでの発信力を上げたい!
『ポチらせる文章術』(以下、本書)の内容を一言で要約すると
「文章を使って、売り上げを何倍にも上げるコピーライティングの方法」
について書かれた本です。
コピーライティングとは、一言で言うと文章を使った広告技術のことです。
人間の心理に注目し、文章の力で商品を買ってもらう。
現代のネット上の広告やブログ、SNSでも広く使われています。
「痩せたい人は、絶対に買わないでください」
こんな文章が表示される広告を見たことはありませんか?
これもコピーライティングの方法に基づく広告だったりします。
著者の大橋一慶(おおはしかずよし)さんはそんなコピーライティングを専門にする、
コピーライターとして活躍している人物です。
株式会社みんなのコピー代表。今まで1,000件以上の広告に携わってきたプロです。
本書はそんな大橋さん(以下、著者)がそのノウハウを公開。
会話形式で読みやすく、そのまま使える豊富な事例たっぷりに書かれた本です。
ステップ形式で読み進める内容で、ステップに沿って考えていき、出てくる事例やテンプレを使えば、
最終的に売れるコピーライティングを作れる流れになっています。
今回は本書のポイントと、FIREにどう生かすかを私の視点から解説します。
Contents
目次「ポチらせる文章術」
【第1章】「興味ねー→いらねー→読まねー」負け組文章からの抜け方
売れない理由は読まれていないから
書く前に成功の80%が決まっている
ほんの数行の提案が「無関心」を「これ欲しい! 」に変える
「読まれる提案」を作る たった1つのシンプルなルール【第2章】その商品が本当に欲しい人って誰
欲しい人へ、欲しいものを売るための視点1「欲しい人」は意外なところにいる
欲しい人へ、欲しいものを売るための視点2お客さんが本当に「欲しいもの」って何
3ステップ! 「新しいお客さんを生む」提案作り【第3章】専門的なモノだし、値段も高い。なのに、めっちゃ売れるやん!
どんなに売りにくい商品でも「読まれる提案」は作れる
3ステップ! 「売りにくい商品でもバカ売れさせる」提案作り【第4章】たった数行で読み手の心をつかむ技術
数行で売上を爆発させるキャッチコピーのスゴさ
「興味ある」を「読まなきゃ!」に変えられるキャッチコピー
売れるキャッチコピーを作る10のテクニック
テクニックを知っちゃった人が陥りがちな落とし穴
今日から使えるキャッチコピー厳選テンプレート
複数のテンプレートを同時に使う
たくさん考え、1日寝かせて、良いもの2つでスプリット【第5章】書かないほど売れるボディコピーの書き方とは
下手なボディコピーは買わない理由を与えてしまう
ナンパで例える 売れるボディコピーの構成
文章ベタでも短時間で売れるボディコピーを書く裏ワザ【第6章】1%の人しか知らない どのネット媒体にも効く3大ポイント
売上が2倍、3倍と増え続ける スプリットテスト
はじめてでも失敗しらずのネット広告2つの要点
4つの「商品認知ステージ」を知って つき刺さるコピーを書く
ステージ1「その商品が欲しい、めっちゃ興味を持っている」
ステージ2「その商品を少し知ってるけど、まだ欲しくない」
ステージ3「ベネフィットには興味があるけど、その商品を知らない」
ステージ4「まったく無関心……ってか、要らないんですけど」【第7章】WEB媒体ごとのツボを知り 倍々で結果を出す
3つのターゲット層にアプローチできる「リスティング広告」
売れる「LP(ランディングページ)」の大前提と構成要素
「ウザい。消えろ」を克服できる「フェイスブック広告」の基本戦略
「メール広告」は件名に「ある要素」を入れると開封率がグンと上がる
「リマケ(リマーケティング)」の効果を爆上げさせる法則とは
「類似オーディエンス」はまず商品認知ステージ3で勝負
引用元:Amazon
【内容&ポイント解説】ポチらせる文章術
本書を読んでの感想を一言で言うと、
「ネットビジネスをする人なら、絶対に知っておいて損はない内容」
ネットビジネスとは、ネットを通じて本業・副業を問わず商品を販売すること。
私自身の目指すFIREやセミリタイアとも非常に相性が良いビジネスです。
この記事ではそんな本書のポイントを4つに分けて解説します。
- いきなり書くな!まずは考えることで8割決まる。
- 商品について考える。
- お客さんについて考える。
- 強烈に反応する「ベネフィット」を考える。
それぞれ解説していきましょう。
① いきなり書くな!まずは考えることで8割決まる。
まず本書で何度も出てくるのは「いきなり文章を書いてはいけない」ということです。
なぜなら闇雲に書いた文章は、絶対に読まれないからです。
この「読まれない」が広告の一番の失敗だと本書に書かれています。
ほとんどの広告は目に留まってもスルーされるか、閉じられるのが失敗の原因です。
逆に言えば広告は、お客さんが興味を持って読んでもらえれば80%は成功と言えます。
ではお客さんが興味を持ってくれる内容とはこのようなものが挙げられます。
- お客さんが「何それ?」と思わず目に留まってしまう提案。
- 買い物中にそう言われたら「気になる!」思わず振り返ってしまう提案。
ただの商品のスペックなどを述べるのではなく、商品を通じてお客さんが気になる提案をする。
この効果的な提案を本書では「訴求」と呼んでいます。
「訴求」をするには、しっかりと事前に準備することが必要です。
準備とは何か?というと以下の3つになります。
- 商品についてしっかり理解すること。
- お客さんについてしっかり理解すること。
- 強烈に反応する「ベネフィット」を考えること。
この3つをしっかり理解してコピーライティングをすることを、本書では
「欲しい人へ、欲しいものを売ること」
としてコピーライティングの大前提のルールとして述べられています。
② 商品について考える
効果的な訴求を作るには、まず商品の特徴についてしっかりと把握することが必要です。
そして商品の持つ特徴の中から効果的な訴求に繋がるものをピックアップしていきます。
特にこんな点に気を付けて、まずは思いつく限り書き出してみましょう。
- 商品の効果
- 商品が持つ機能
- 商品を使用するシーン(時期や場所)
- 他商品と比較した場合の優れている機能や効果
- 他商品と比較した場合の価格
例えば本書の中では現場作業用の防寒・防水スーツの例が出てきます。
- 底冷えする冬では欠かせないアイテム
- 普通の服では得られない保温・発熱機能
- じっとしていても汗をかいちゃうほどスゴイ
- しかも安い(5,000円程度)から、汚れても破れても気にならない。
まずは商品についてしっかりと把握して、どんな点が優れているのかを書き出すこと。
この商品の優れている点を「メリット」と言います。
このメリットを書き出したら、一つめの準備は完了。
次に移ります。
③ お客さん(ターゲット)について考える。
次に実際にその商品を買うお客さん(ターゲット)について考えます。
ここで視点を広げてほしいのは、今その商品の既存のターゲット以外で欲しがる人はいないかという点です。
例えば本書の中では、さきほどの現場用防水・防寒スーツについてのターゲットを考えてみるという場面があります。
元々は、現場作業の職人向け用の商品ですが「釣り人」にも需要があるのではないかと考えたのです。
- 冬でも暖かい。
- 防水機能が付いている。
- 5,000円程度と安いから汚れても気にならない。
確かにこれらのメリットは十分に釣り人にも需要がありそうなメリットですよね。
このように既存のターゲット以外にも、商品のメリットが刺さりそうなターゲットを探してみること。
これで準備の2つの目は完了です。
④ 強烈に反応する「ベネフィット」を考える。
「商品のメリット」と「メリットが刺さるターゲット」を決めたら、いよいよ最後の準備。
商品のメリットの中でも、特に効果的なメリットを使って訴求を考えます。
その中で必要となる考え方が「ベネフィット」です。
「ベネフィット」とは、商品のメリットからお客さんが得られる「嬉しい未来」や「問題の解決」のことです。
お客さんはその商品が欲しいのではなく、その商品のメリットから得られる
- 嬉しい未来
- 問題の解決
こういったものが欲しいためにお金を払います。
この点に注目して訴求を考えます。
引き続き本書で出てきた現場用防水・防寒スーツの例で考えてみましょう。
釣り人に現場用防水・防寒スーツの訴求をするために、以下の2つのベネフィットを考えました。
- 嬉しい未来=冬でも暖かく快適に釣りを楽しめる。
- 問題の解決=釣り専用の防寒スーツは2万円以上と高い。(本商品は5,000円程度)
そこで本書の中で出てきたのが、以下の訴求です。
釣り具の防寒着って高いですよね。でもこの服なら、たった5,000円で、真冬でもポカポカ快適に釣りを楽しめますよ。
確かにこれなら「釣り人」にしっかり刺さりそうな訴求になっていると感じますね。
このように商品のメリットから、お客さんが得られる未来や問題の解決(ベネフィット)を考え、
その中でも強烈に刺さるベネフィットを盛り込んだ文章による訴求を行うこと。
これこそがコピーライティングの大前提であり、読まれる広告を作る方法だと本書は述べています。
本書にはそのまま使えるテンプレもたくさんある!
本書では、コピーライティングをする上で「考えること」が80%だと述べています。
この記事ではその「考えること」についてポイントを置いて解説しました。
「でも実際にどう書けばよいかわからない!」という方も見えると思います。
そこで本書の中には、残り20%の「書き方」の部分もしっかり解説されています。
具体的には「売れるキャッチコピーを作る10のテクニック」の部分です。
ここでは実際のネット広告でも見るキャッチコピーの例文が多く紹介されています。
さきほどの「考えること」の要素を大前提に、この部分を取り入れれば、すぐにでも使える文章が作れます。
本書ではそれ以外にも
- 値段が高くて専門的な商品でも売れるようになる方法
- 今日から使えるキャッチコピー厳選テンプレート
- ベネフィットに注目したWEB広告の具体例
- 商品認知ステージ別のターゲットイメージとセールス例
こういったものが紹介されています。
本業・副業問わず「何か商品を売る」機会がある方の売上アップに繋がる本になっています。
気になったらぜひ本書を読んでみてくださいね。
本書の内容をFIRE・セミリタイアにどう生かすの??
「なぜ本書を読もうと思ったのか」は以下の2つの理由からです。
- 副業での収入アップのため。
- 時間的・経済的自由のためにはネットを使ったビジネスは欠かせないから。
FIREやセミリタイアを目指すには、副業での稼ぐ力の向上が欠かせません。
私自身も副業として、以下のことに取り組んでいます。
- せどり
- ブログ(本ブログ+別ブログ)
- 今後はyoutube発信
このいずれにおいても「ネット上で情報を発信し、商品を販売すること」が共通しています。
今までは、商品の紹介にあまりコピーライティングの要素を取り入れていませんでした。
しかし今後は、本書の内容を生かし、より効果的な訴求を文章に取り入れていきたいと思います。
またFIRE・セミリタイアは基本的には時間的・経済的自由を目指すものです。
ネットビジネスは「場所・時間を縛られずビジネスができること」が最大の特徴です。
そのネットビジネスで稼ぐ力を向上させるためのコピーライティングを学びたいと思ったのが本書を読んだ理由です。
現在の副業+今後のネットビジネスを考える上で、稼ぐ力の向上に繋がる本書は、
ぜひ同じようにFIRE・セミリタイアを目指す方に参考になるとおすすめしたい1冊でした。
【まとめ】
今回は大橋一慶さんの「ポチらせる文章術」についての解説でした。
まずは書かずに考えることが80%。
商品、ターゲット、ベネフィットについてしっかり把握した上で、刺さる訴求をすること。
これがコピーライティングの大前提というのが本書のポイントでした。
今後の副業でのせどり、ブログにしっかり生かして、稼ぐ力を伸ばしていきたいと思います。