『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』はこんな方におすすめ!!
- 投資を始めてみたいが、何に投資したら良いかわからない。
- ある程度資金があり、副業的に投資を始めてみたい、20~40代のビジネスマン。
- 複雑な投資の勉強はせずに、効率よく稼げる投資法を知りたい。
『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』(以下、本書)の要約を一言で言うと、
「超省力で超堅実。誰でもできる米国株の投資法を解説した本」です。
youtubeで中田敦彦さんが
「荒っぽいタイトルとは逆に、超堅実な投資本」
と大絶賛していましたが、まさにその通りの内容になっていると思います。
著者のバフェット太郎さんは、サラリーマン兼投資家。
そして米国株ブログ「バフェット太郎の秘密のポートフォリオ」の管理人でもあります。
現在ではTwitterやyoutubeでの情報発信にも力を入れています。
多くの失敗をしながらも、「米国株高配当投資」にたどり着き、2年で1,000万の純利益を達成。
そして現在では7,000万以上の資産と、毎月10万円超の配当金を受け取るまさに「スーパー投資家」です。
そんなバフェット太郎さんの投資方法を全公開しているのが本書。
その投資法は「最強のマネーマシン」と呼び、ほぼ自動化できて簡単なメンテナンスでOKなことが特徴です。
しかも買っている銘柄の配分や購入方法まで全部教えてくれます。
まさに真似すれば、すぐにスーパー投資家と同じ「超省力で超堅実な米国株高配当投資」ができる内容になっています。
【一言で感想】情報として有益。だが最終的には自己判断しよう。
本書を読んだ感想も一言で言うと
「なんでやらないの?と煽っていくスタイルで、米国株の優位性が頭に入ってくる本」でした。
バフェット太郎さんは、自らを「日本一アンチの多い米国株ブロガー」と名乗ります。
「バカでもわかる」のタイトル通り、過激な発言が飛び出します。
- 米国株投資なんてスタバでフラペチーノ飲むくらい簡単
- 日本株に投資しているのは情弱旧人類
- クソダサ投資家
読んでいる人によっては、こんなの受け付けないという人もいるかもしれません。
しかし紹介されている投資法は非常に堅実で、理にかなったものです。
特に「どうして米国株が良いのか?」という理由についてはしっかり理解できます。
ただし注意したいのは、投資は自己責任だということ。
100%稼げるという方法は存在しません。
これは本書に限らず、投資系の本全般に言えることです。
ただその中でも、現在成功する確率が高いと言われているのが米国株式への投資法です。
その米国株について、実績のあるバフェット太郎さんの独自の方法が学べるのは情報として非常に有益だと思います。
今から投資を覚えたい、稼ぎたいと真面目に向き合える方が情報収集として、
本書の内容を理解し、最終的な判断基準の一つとして正しく使うことが一番だと感じました。
『バカでもできる「米国株」高配当投資』を読むとこうなる!
- 投資をやらないことがリスクになっていることがわかる。
- 私たち庶民が、賢く投資して、堅実にお金を得ていく方法がわかる。
- バフェット太郎さんの「マネーマシン」投資方法が真似できる。
- 米国株の優位性を情報として掴むことができる。
この記事では、そんな本書のポイントを解説していきます。
この記事の内容
- 『バカでもわかる「米国株」高配当投資』の全体の内容の要約
- バフェット太郎さんの投資方法のポイント要約
- 本書を読んだ感想と実践したいこと(鵜呑みは禁物)
この記事を書いた人「月原」について
- 年間50冊以上のビジネスに関する本を読む。
- サラリーマンをしながら副業を5年間継続中。
- ブラックな働き方から自己改善→残業0・土日祝長期休暇完全休み・年間有給取得20日を達成
- サラリーマン→独立→FIRE生活に向けて日々勉強&実行中。
Contents
【基本情報】バカでも稼げる「米国株」高配当投資/バフェット太郎
著者 | バフェット太郎 |
出版社 | 株式会社 ぱる出版 |
発売日 | 2018年5月 |
言語 | 日本語 |
Amazonや楽天の販売価格 | 書籍版:定価1,650円 電子書籍(kindle):1,485円 |
ページ数 | 207ページ |
読み終わるまでの時間 | 約60分程度 |
記事執筆時点での発行部数 | 2020年8月現在:7万6,000部以上 |
【全体要約】『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』
『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』 目次
- はじめに
- 第1章 本当は死ぬほど簡単な米国株投資
- 第2章 米国株が最強すぎる理由を挙げてみた
- 第3章 金が金を生む高配当マネーマシンその作り方
- 第4章 ど素人投資家への正しい投資技法
- おわりに
本書 『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』より引用
本書は全4章で構成。具体的な章ごとの内容は以下の通りです。
本書の章ごとの内容要約
- 第1章 米国株はネット証券を使って簡単に買うことができる。
- 第2章 米国株を買う理由=一番リターンが返ってくる可能性が高い投資先だから。
- 第3章 バフェット太郎さん自身が実践する投資法「高配当マネーマシン」の内容解説
- 第4章 投資初心者への注意点=積み立て投資で焦らず資産形成して、ギャンブルを避けること。
全体として、これから株式投資や米国株を買いたい人向けに基礎から解説されています。
ETFやインデックスファンドなど、投資方法に関わる用語がわからなくてもOKです。
ただし「そもそも株式って何?」というまったくゼロからという人は、本書を読む前に
- youtubeで「株」について解説された動画を見る。
- より基礎的な株式投資の解説をした本を読む。
これらを経た方がより理解度が高まると思います。
本書のポイントを2つに分けて要約!!
【本書のポイント】
- 米国株を買うべき3つの理由=期待、実績、簡単。
- バフェット太郎さん自身が実践する「高配当マネーマシン」の作り方
何と言ってもこの2つだと思います。
この2つのポイントに絞って詳しく解説していきます。
①なぜ米国株を買うべき3つの理由=期待、実績、簡単
本書は、日本株や債券と比較した結果、米国株を買うことこそ最善の投資法だと解説しています。
その理由は以下の通りです。
本書が米国株を買うことをおすすめする3つの理由
- 期待=今後も経済が成長し続け、一番リターンの期待が高い投資先だから。
- 実績=過去いくつもの金融危機を乗り越えて、成長・増配を続けてきた銘柄が多いから。
- 簡単=以前に比べ、日本にいながら米国株を買うのが簡単になっているから。
期待=一番リターンの期待が高い投資先
一番わかりやすい例は、「S&P500」と「日経平均」の比較です。
- 「S&P500」はアメリカの主要企業500社の平均株価の指標のこと。
- 「日経平均」は日本の主要企業の平均株価の指標です。
いずれもその国の企業の経済成長の度合いを示していると思ってもらえばOKです。
S&P500は、過去統計開始から現在に至るまで、右肩上がりを継続しています。
様々な金融危機を乗り越えながらも、継続して成長しているのが特徴です。
対して日本株は、1980年代後半のバブル期が最高潮。
そして1989年のバブルが崩壊以降、ずっとその水準を上回ることができていません。
上がったり、下がったりを繰り返しながらも、今だに最高額を更新できていないのが現状です。
さらにS&P500を構成する企業は、日経平均を構成する企業と比較しても規模が違います。
生活必需品やエネルギーなどの需要の安定した部門で、多くの世界最大手の企業が名を連ねるとともに。
googleやappleに代表される新興ながらも世界シェアを圧倒する企業で構成されています。
日経平均を構成する企業と比較しても「安定性」「成長性」でも敵わないと言って良いでしょう。
これは他の国の株式と比較してもまったく同じことが言えます。
つまり、米国株は今までも、そしてこれからも「安定性」と「成長性」が最も期待できる投資先と言えるのです。
実績=過去いくつもの金融危機を乗り換えて、成長・増配を続けてきた企業が多い
実績については、先ほどのS&P500の右肩上がりの数値に加え、
もう一つの株式のプラスの要素である「配当」の部分から解説しています。
米国企業は、この配当金の優位性についての実績が、日本企業に比べ圧倒的なのです。
配当とは、その年の実績に応じて、企業が株主に対して利益を還元する仕組みのことです。
株式の売却による利益の他、この配当の金額が多いことも株主にとっては、その企業の株を持つメリットの一つとなります。
そしてこの配当金を増やすことを「増配」と呼びます。
この増配ができるかどうかは、企業がしっかり利益を残しているかの指標になります。
この「増配」を25年連続で行っている企業、日本では1社のみに対して、
アメリカでは100社以上と圧倒的な実績です。
しかも中には50~60年以上、継続して増配を行っている企業もあります。
長期間の間、様々な不景気を乗り越えながらも、増配を継続できている企業が多い。
つまりはそれだけ、利益を残している企業が多いことにも繋がります。
簡単=今はネット証券で米国株を簡単に買える時代!
以前は日本において米国株は買いたくても買えない状態でした。
証券会社ももっぱら日本株のみを取り扱い、米国株は取り扱っていませんでした。
しかし今、米国株はネット証券を通じて簡単に買うことができます。
その状態をバフェット太郎さん自身がこんなふうに表現しています。
米国株投資なんて、スタバでフラペチーノ飲むくらいカンタン。
本書 『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』より引用
これは私も実感しています。
ネット証券なら家のパソコンやスマホからポチっと買えます。
楽天やAmazonでモノを買うぐらい簡単に、アメリカの世界最大手企業の株が買える時代になったのです。
このチャンスをぜひ生かしましょう。
②バフェット太郎さん自身が実践する「高配当マネーマシンの作り方」
本書のもう一つのポイントは、バフェット太郎さん自身の投資方法を公開しているところにあります。
もはや具体的な銘柄の選び方や投資のタイミングなども公開してしまっているので、そのまま真似ることすらできます。
【バフェット太郎さんの実践する投資法のポイント】
- S&P500を構成する質の高い優良株、8~16株に分散投資する。
- リバランスを整えながら、売却せずに積み立て形式で投資し続ける。
- 配当金は全額再投資する。
- 時間はかかるが、資産形成に繋がる可能性が高い方法であることを理解すること。
ただしバフェット太郎さんもこれらのポイントを押さえながら、
個人のリスク許容度に合わせて銘柄選びをしていくことが必要だと主張します。
それぞれのポイントを解説します。
①S&P500を構成する質の高い優良株、8~16社に分散投資する。
まずはどの株を購入するかを決める際のポイントとして3つが挙げられています。
- 誰もが知っている超優良企業の株を選ぶこと。
- 1社に集中するのではなく、8~16社に分散投資すること。
- 自身のリスク許容度に合わせて、景気循環別に銘柄数を決定すること。
特にポイントとなるのが、景気循環別にどの株を買うのか決めることです。
バフェット太郎さんは、以下の区分で銘柄の属性を仕分けしています。
- 回復→ハイテク株、金融株
- 好況→資本財、一般消費財、サービス、素材
- 後退→エネルギー
- 不況→生活必需品、ヘルスケア、通信、公益
本書 『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』より引用
この属性はそれぞれ、景気のどのシーンで強いかを表しています。
そしてこの自分のリスク許容度(どれだけ損に耐えられるか)に合わせて、景気循環別に銘柄を決定していきます。
例えばかなり保守的思考であれば、不況に強く比較的株価が安定している「不況」区分の銘柄を多めに入れます。
自分のリスク許容度に応じて、景気循環区分でバランス良く購入すること。
一つの株価の暴落で資産が底をつくことがないように、リスク分散した投資法となっています。
②リバランスを整えながら、売却せずに積み立て形式で投資し続ける。
そして一度購入したら、基本的に売却はしません。
自分の決めた金額を積み立て形式で定期的に購入していきます。
また株価の変動で、値段が下がった株は追加資金を入れて購入し、バランスを整えます。
バフェット太郎さんの場合は、月5000ドルを一番その時点で価値が低い銘柄の購入に充てるそうです。
③配当金は全額再投資する。
企業からの配当金は、基本的に全額を再投資します。
最終的に長い積み立ての期間の間に、保有金額に大きな差が出るからです。
④時間はかかるが、資産形成に繋がる可能性が高い方法
この投資法は、「1か月で1億!」など短期間で莫大な金額を稼ぐものではありません。
そういった投資をまぐれのギャンブルと言ってバフェット太郎さんはばっさり切り捨てます。
長い時間はかかるものの、経済や企業の成長に合わせて、成果に繋がりやすい投資だと主張します。
リスクを抑えて、配当金を利用して、手間を少なくして、さらに資産を増やす。
そういった投資方法だと理解することが重要になります。
【まとめ】本書を読んだ感想と今後実践したいこと
今回は『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』の要約記事でした。
- 投資初心者が米国株の優位性がわかる。
- 今後投資を始める際の判断材料の一つとして活用できる。
この2点が本書の最大の特徴だと思います。
さらにこの記事では紹介できなかった以下の点も、本書の読みたいポイントです。
- 米国株投資で主流のS&P500のETF、インデックスファンドの死角
- バフェット太郎さんが厳選する賢者のための黄金銘柄
- 過激ながらも笑ってしまう投資家ディス
かなりクセはあります。笑
今後投資を始めてみたいという人には、とても役に立つ内容になっていると思います。
私自身も今S&P500のインデックスファンドと米国債券に投資しています。
ただし本書を読んで、米国の個別銘柄も検討してみようかなと思いました。
特に景気循環区分の中で、「不況」について生活必需品やヘルスケア銘柄です。
どうしても特定銘柄の力が強い、S&P500インデックスファンドのデメリットについては考える必要があると思ったからです。
そのデメリットを軽減して分散するためにも、いくつか個別株はあっても良いかなと思います。
このようにあなたの投資方針を決めるのに役立てることをおすすめします。
鵜呑みにするのではなく、自分が納得した上で投資先は決めるようにしましょう。
もう一つは、あえて投資の勉強や銘柄選択に多くの時間をかけないことです。
私が今しているインデックス投資も、バフェット太郎さんの投資方法も、一度方針を決めればあとは買い足すだけ。
それでいて、資産形成に繋がる可能性が高い投資方法となっています。
あれこれ考えても、私たち素人が投資でうまく立ち回れるはずがないのです。
あえて100点満点の投資を目指すのではなく、平均以上で着実に資産形成をしながら、
むしろ原資となるお金を作る副業に力を入れた方が良いと思っています。
そんな省力で着実に、資産形成していく投資方法が解説されており、
わかりやすく米国株の優位性を教えてくれる本書は、非常に役立つ1冊だと思います。