『社会人1年目クビからたった5年でセミリタイアを果たした僕のやっているズルい努力』はこんな方におすすめ!!
- セミリタイア、FIREを達成する方法を知りたい!
- 最小限の努力で最大の結果を出す方法を知りたい。
- 人生で成功する裏技を知りたい。
『社会人1年目クビからたった5年でセミリタイアを果たした僕のやっているズルい努力』(以下、本書)の内容を一言で要約すると
「人生で賢く成功するための裏ルール」を教えてくれる1冊です。
著者のやまもとりゅうけんさん(以下、著者)は、日本最大級のオンラインサロン「人生逃げ切りサロン」の主宰。
SNS総フォロワー数は約35万人。フリーランスとして成功した自身の知識を発信しています。
以前紹介した著書の「人生逃げ切り戦略」や「金持ちフリーランス貧乏サラリーマン」などの著書があります。
この本はそんな著者が、自身の経験を元に常識に縛られない人生の4つの裏ルールを利用して、
最小限の努力で、生きるのに十分なお金を稼ぐために成功する方法を教えてくれる1冊です。
今回はそんな本書のポイントを要約して解説。
さらにFIREを目指す私自身が参考にしたいことをまとめていきます。
Contents
目次&ポイント 社会人1年目クビからたった5年でセミリタイアを果たした僕のやっているズルい努力
序章 底辺の僕を変えてくれた“ズルい努力"
・"正式ルール“の裏をかいて、僕は人生を変えた
・裏ルール1:「適性」はいらない、「戦略」を活かす
・裏ルール2:努力は競争を楽しむ“ゲーム"
・裏ルール3:「減点方式」で戦う
・裏ルール4:“逃げる"ことこそ最高の努力 ……
1章【裏ルール1】「適性」はいらない――戦略の話
・自分が「鈍感になれる痛み」を強みにする
・すでに成功している人のデータを徹底的にパクる
・「撤退ライン」も決めておく ……
2章【裏ルール2】努力は競争を楽しむ“ゲーム"だ! ――市場とニーズの話
・レッドオーシャンで「偏差値60」になる
・市場との相性は、「低次元の欲求」で確認する
・競争の「種類」と「回数」を増やす ……
3章【裏ルール3】世の中は実力ではなく「減点方式」でできている――社会の真理の話
・この社会で評価されるのは「優秀な人」よりも「安定した人」
・成果主義という名のインチキゲームの裏をかいて勝つ方法
・このインチキ世界を生き抜くために、絶対避けるべきNGコマンド ……
4章【裏ルール4】“逃げる"ことこそ最強の努力――ポジションの話
・悪魔の奴隷から幸福な主人に変わる
・合理的に逃げる
・「〇〇崩れ」でいい ……
目次は本書より引用
本書は全286ページ。およそ1時間半程度で読み終わる内容です。
全体を通じて裏ルールとは何か、裏ルールをどう生かすべきかの内容に集中しています。
著者自身がフリーランスとして成功していることもあり、
特に会社を辞めてフリーランスとして活動したい方や副業に取り組みたい方、
セミリタイアから完全リタイアを目指す過程での中間の仕事を身に付けたいたい方に特におすすめできます。
そんな本書のポイントを私は大きく3つに分けました。
- 「常識的な努力」は成功しない。常識の逆を行く裏ルールを利用する。
- まずは戦略と目標を考える。
- 期待値は高すぎず低すぎずの偏差値60(中の上)を目指せ。
① 「常識的な努力」は成功しない。常識の逆を行く裏ルールを利用する。
まず本書の冒頭に著者は、
いわゆる「常識的な努力」は成功まで遠く、効率が悪いことを述べています。
ここでいう常識的な努力とは、世間一般から称賛されるような努力のことです。
例えばたくさんのライバルがいる中で、人一倍の努力を積んで、劣等生だった自分を磨き、成功する。
こういった漫画にあるようなサクセスストーリーはまず凡人では達成できないと述べています。
それよりも目指すべきは「自分が勝ち目のある市場で勝負すること」です。
最小限の努力で、成功の可能性を限りなく上げることができると述べています。
そのための元となる考え方が著者の提唱する4つの裏ルールを利用することです。
この裏ルールは全て一般的に知られている常識と対になる形で紹介されています。
常識の真逆を付き、自分なりの成功を目指していく中で著者が気付いたものです。
- 正式ルール1:好きと得意を生かす→裏ルール1:適性はいらない。
- 正式ルール2:努力は自分との戦い→裏ルール2:努力は競争を楽しむゲーム
- 正式ルール3:加点方式で戦う→裏ルール3:減点方式で戦う
- 正式ルール4:逃げてはいけない→裏ルール4:逃げることこそ最高の努力
正式ルール1:好きと得意を生かす→裏ルール1:適性はいらない。
自分の好きなことや得意なこと(適性)を生かして仕事をすることに対して、
適性よりも重要なのは、
市場のニーズがあるところへ参入することが大事だと述べています。
適性はその参入への戦略の中で生かせる部分があれば生かし、
そこに意識を取られすぎるのは無意味だと述べています。
正式ルール2:努力は自分との戦い→裏ルール2:努力は競争を楽しむゲーム
成功とは自分を犠牲にした努力によって得られるものという考え方と対になっています。
それよりも自分自身が市場のニーズに合わせてゲーム感覚で競争を楽しむ。
その考え方の方が自己犠牲の努力よりも何倍もうまくいくと述べています。
正式ルール3:加点方式で戦う→裏ルール3:減点方式で戦う
多くの人は「成功や実績を重ねて評価される」という加点方式が評価方式だと思っています。
しかし著者は、この社会の評価方式は
「最初が一番期待値が高く、あとはミスに応じて減点されていく」
いわゆる減点方式だと述べています。
だから常にピークを作らずに、安定した実績を作ること。
これが一番長く生き残れるコツだと述べています。
正式ルール4:逃げてはいけない→裏ルール4:逃げることこそ最高の努力
自分に合わないことやうまくいかないことでも、頑張って続ける。
これについては著者は時間の無駄だと切り捨てています。
それよりも自分がポジションをとれる最適な場所を探すことが最高の努力だと述べています。
4つの裏ルールは「成功しやすい市場に自分を合わせ、安定した実績を作ること」
この4つの裏ルール、私自身はまとめると
「成功しやすい市場に自分を合わせ、安定した実績を作ること」
このように感じました。
- 裏ルール1、4:成功しやすい市場で
- 裏ルール2 :自分を合わせ
- 裏ルール3 :安定した実績を作ること。
このように分解して裏ルールに当てはめることができます。
そしてこのための戦略作りを行うことが重要だというのが次のポイントです。
② まずは戦略と目標を考える。
まずは著者は、余計な努力や時間の無駄を避けるために、
戦略作りに時間をかけることを推奨しています。
そこで100%うまくいくという戦略と達成したい目標を作るべきだと述べています。
ここで必要になるのが先ほどの4つの裏ルールの考え方です。
- 裏ルール1、4:成功しやすい市場で
- 裏ルール2 :自分を合わせ
- 裏ルール3 :安定した実績を作ること。
裏ルールに当てはめた戦略の立て方について解説します。
戦略作り① 成功しやすい、ニーズがある市場を狙う。
まずは自分の適性や興味関心よりも、ニーズがある市場で戦うことを考えましょう。
これを著者は「先行者がそこそこ稼いでいる市場」だと述べています。
誰も参入していないブルーオーシャンではなく、
もうすでに参入していて競争が起きているレッドオーシャンで良いと述べています。
戦略作り② 自分を合わせること=差別化とカスタマイズ
市場を決めたら、次にそこに自分をどう売り込んでいくかを考えます。
ここで大事になるのが差別化です。
具体的には、自分の今までの経験やこれから覚えるスキルを組み合わせて、
他との違いを作り出すことが重要だと述べています。
著者の場合はブログでの文章スキルと、プログラミングスキルを掛け合わせて
「プログラミングについて紹介するブログ」を立ち上げました。
また市場に挑戦していく中で、
必要とされる能力を習得する自分自身のカスタマイズも同時に必要になります。
戦略作り③ 安定した実績を作ること
大成功を狙うのではなく、安定してミスしない実績を残せることも重要です。
この点に関しては次のポイントで詳しく解説します。
目標の立て方で重要な3か条
戦略を決めたら、次に目標も同時に立てることです。
本書の中では目標作りに重要なのは以下の3つだと述べられています。
- 数字にこだわること
- 松竹梅の3つの目標を立てること
- 1年後はここ、2年後はここなどのマイルストーンを立てること
まず目標設定は必ず数字を明確にして行うこと。
例えばFIREなら「何年後までにいくら貯める」などの数字の部分です。
そして2つ目は、松竹梅の目標設定を行うことです。
- 松:理想の目標
- 竹:現実的な目標
- 梅:絶対の目標
このように3段階の目標を作ることで、無理ない目標かつ低すぎない目標を設定できます。
3つ目は長期の目標であっても、1年単位などで細かく期限を区切ることです。
途中経過のマイルストーンを設定することです。
こうすることで長期の目標達成までのメリハリができます。
また途中目標を達成できるかによって、
最終目標の上方・下方修正ができることや場合によっては途中で撤退することも考えます。
このように本書の中では、何も考えずに走り出すことは無駄で、
裏ルールを生かした100%うまくいくと思う戦略と目標作りをした上で行動すること。
これが大事だと述べています。
③ 期待値は高すぎず低すぎずの偏差値60(中の上)を目指せ。
最後のポイントとして、本書の中では成功するためにはトップ層を狙う必要は全くなく、
相手からの期待値は高すぎず低すぎずの偏差値60(中の上)程度のスキルで良いと述べています。
このことを本書の中では「~崩れ」や「~もどき」で良いという言葉で表しています。
裏ルールの中の減点方式で安定した結果を出すことにも繋がりますが、一番の理由は
偏差値60程度のスキルの組み合わせこそ最もコスパが良く、稼いでいく際に役立つからです。
一つのスキルを極めたり、難関な資格を取得するには、多大な時間を費やします。
また生まれながらの才能が必要になる場合もあります。
しかし中の上、~崩れのスキルならある程度の学習で誰でも習得することができます。
- 決してプロになろうとはせずに、市場のニーズに合わせながら中の上程度のスキルを習得すること。
- 中の上程度のスキルを組み合わせて、差別化をすること。
これが最もコスパの良い成功への近道だと述べています。
要約まとめとその他の内容
このように本書の中ではこの世を支配する裏ルールの4つを解説しながら、
人生でコスパ良く稼いでいくための考え方が紹介されています。
特に著者はフリーランスでの成功者ということもあり、全体を通じて
フリーランスで成功するための考え方。
成功したければ受注者よりも発注者になるべき。
こういった視点での内容が多く書かれています。
今後フリーランスになりたい方や、副業で自分個人で稼いでいきたい方に役立つ内容になっています。
ぜひ気になる方は本書を読んでみることをおすすめします。
本書の内容をFIREにどう活かすか?
本書の中で私自身がFIREに生かしたいと思ったのは以下の2点です。
目標に松竹梅を設定すること。
たくさんの~崩れレベルのスキルを習得すること。
まずはFIREの目標を松竹梅の3段階に設定することです。
どうしても年数と金額を固定して考えてしまいがちなFIRE目標ですが、もう少し柔軟性があってもよいと感じました。
例えば
- 松:2年間で資産3,360万と副業月30万収入
- 竹:3年間で資産3,360万と副業月30万円の収入
- 梅:5年間で資産4,000万と副業月30万円の収入
こういった具合に目標を柔軟に設定しつつ、
最高の目標である松を目指しながら最低限の目標である梅の実現はできるように進めていきます。
もう一つは多くの「~崩れ」のスキルを習得することです。
セミリタイアを目指す際に、収入が不安定になることも考えられます。
そのさいに「~崩れ」のスキルを習得しておくことで、収入の多角化が図れたり、
個人で行うビジネスの中にもスキルを組み合わせて生かすことができます。
今は会社員として、会社のお金も使いながらスキルの学習もできる状態です。
自身のビジネスに生かせるという視点で、多くのスキルを習得していきたいと思います。
【まとめ】
今回はやまもとりゅうけんさんが書かれた
『社会人1年目クビからたった5年でセミリタイアを果たした僕のやっているズルい努力』
の要約解説を行いました。
常識と逆をいく4つの裏ルールをうまく利用しながら、
もっともコスパ良く成功できる方法が書かれた1冊です。
- 裏ルール1、4:成功しやすい市場で
- 裏ルール2 :自分を合わせ
- 裏ルール3 :安定した実績を作ること。
これが本書を読んで私自身が感じた裏ルールの生かし方です。
ぜひ今後のFIRE達成に生かしていきたいと思います。