『月10万円を稼ぐ週1ラクすぎトレードズボラ株投資』はこんな方におすすめ!!
- 本業をしつつ、副業として投資で稼ぎたい!
- もっと早くFIREまでの資金を貯めたい!
- インデックス投資の次の投資法として良い投資法を探している!
『月10万円を稼ぐ週1ラクすぎトレードズボラ株投資』(以下、本書)の内容を一言で要約すると、
「時間が無くても、素人でも勝てる短期投資の具体的方法」
について書かれた本です。
著者のLok(ろっく)さんは「草食系投資家」としてyoutubeで活動中。
わかりやすく、気張らない市場相場解説が人気で現在登録者11.4万人。
元々は金融機関に勤務後、退職して専業投資家として独立した経歴もあります。
日本テクニカルアナリスト協会認定のテクニカルアナリスト(CMTA)も持っているそうです。
本書はそんなLokさんが自身の草食系トレードを「ズボラ株投資」として、そのテクニックを具体例にわかりやすく解説した本です。
今回はそんな本書のポイントとFIREを目指す上で生かしたい考え方を解説します。
Contents
【目次】月10万円を稼ぐ週1ラクすぎトレードズボラ株投資
【はじめに】片手間でサクッと7日で27.5万円稼いだ
【第1章】個人投資家が株式投資で勝つための たった1つのシンプルな方法
【第2章】これだけは「絶対!」覚えておきたい 株の短期売買で99%勝つための極意
【第3章】鉄板シグナルで月10万稼ぐ 「待ち伏せピンポイント投資」の極意
【第4章】勝率と利益率を究極までアップさせる LoK式テクニカル&ファンダの「合わせ技」
【第5章】チャート分析を秒速で「血と骨」化する 短期売買ドリル16
引用元:Amazon
【内容&ポイント解説】月10万円を稼ぐ週1ラクすぎトレードズボラ株投資
本書のポイントはこの3つに分けることができます。
- 個人が大きく勝つには短期投資
- 短期投資で勝つためのルール
- 「ズボラ株投資」の方法
様々ある投資手法の中でも「日本株の短期投資」に着目。
本業があって、市場に張り付くような時間がない会社員でも勝てる投資方法として「ズボラ株投資」を推奨。
その具体的な考え方とやり方について解説されています。
それではそれぞれのポイントについて掘り下げて解説していきましょう。
① 個人が大きく勝つには短期投資
著者のLokさん(以下、著者)は
「個人が株で勝つには、チャート分析による短期投資が良い」と主張しています。
なぜなら「得られる情報量」において、個人投資家はプロに絶対勝てないからです。
プロとは、証券会社やヘッジファンドといったいわゆる投資を生業としている人たちのこと。
こういったプロは独自のパイプによる情報をもとに相場に臨んでいます。
これは企業の業績や財務状況を元に投資対象を選ぶ「ファンダメンタル分析」においても同様です。
業績や財務を様々な観点から分析するチームがある。
時に企業に直接出向いて情報を得ることもある。
個人投資家では到底無理な領域で情報収集と分析を行っています。
個人投資家がいかに情報収集を頑張っても、プロの一歩後もしくはもっと後から出た情報を元にトレードしています。
- 「まだまだ上がると聞いて買ったのに、下がってしまった…」
- 「持っておけばいずれ上がると聞いたのに、どんどん含み損が増えていく」
ニュースやネット上の情報という「誰かから聞いた情報」をもとにトレードをしている。
これが個人投資家が勝てない原因だと本書では述べられています。
個人投資家はチャートさえ見ていればいい!
そこで著者は、個人投資家が平等に戦うための方法として「チャートを見ること」を挙げています。
チャートとは、日々の株価の推移をローソク足と移動平均線で表し、視覚的につかむことができる図のこと。
なぜチャートだけ見ればよいのか。
それは「チャートは全ての情報を織り込み、かつ全ての投資家に平等に開示されているもの」だからです。
株価は業績や事業などその企業にかかわる情報。
さらに地政学リスクなどの外的な情報。
新商品やサービスなどの発売。
不祥事や業績低下などのネガティブなニュース。
全て織り込み、投資家の売買によって日々上下を繰り返しています。
つまりチャートを見れば、様々な情報があったうえで、投資家がどうその株を売買しているか。
その企業の株価がどのように推移しているかがわかります。
しかもチャートは、株式情報のサイトならどこでも無料で見ることができます。
情報に早いも遅いもなく、全ての投資家が同じタイミングで見ることができます。
だから著者は、個人投資家こそ目先の情報に踊らされてはいけない。
全ての投資家に平等に開示されるチャートに注目して、短期投資をすべきだと述べています。
② 短期投資で勝つためのルール
ではそんな「チャートに注目した短期投資」で勝つためにはどうすればよいのでしょうか。
一番大切なのは、ルールを守って淡々と取引を行うことです。
本書の中では、短期投資に取り組む際の考え方やルールについていくつも記載されています。
その中から特に重要なものをピックアップして解説します。
短期投資に取り組む際は、まずここに記載するルールだけでも守るようにしていきましょう。
- まずは負けない投資で大損をさけることを意識する。
- 必ず勝てる投資はない。勝率5割でトータル勝ちに持っていく。
- 損切りできるマインドを作ること。
- 株価に対して、自分なりのシナリオを作ること。
- 投資の王道は、長期投資であると認識すること。
1,まずは負けない投資で大損をさけることを意識する。
短期投資で一番大切なのは、「まずは負けない投資で大損をさけることを意識する」です。
言い換えると「大きな金額の投入は避けて、ミスをしない投資をすること」です。
大きな金額とは、自分の資産額の大部分を回したり、レバレッジをかける信用取引をすることです。
当たればよいのですが、外れたら取り返しのつかない負けを抱えることになってしまいます。
本書では、短期投資に回す金額はポートフォリオの10~20%程度が望ましいとされています。
ミスをしない投資とは、大きな金額での損失を避けること。
先ほどの資金投入に加え、取引を管理することして大きな損が出そうなら、損切りを行うことです。
2,必ず勝てる投資はない。勝率5割でトータル勝ちにもっていく。
このあと紹介する著者が推奨する「ズボラ株投資」を一言で言うと、
「チャンスの時だけ狙って確率の高いところだけで勝負する負けない投資」です。
しかしその方法であっても必ず勝てるというわけではありません。
株価は本当に思い通りには動いてくれません。
買った次の日に下がる。売った次の日にあがるなんてのは日常茶飯事です。
その中でも、チャートを見てなるべく勝てる可能性の高いところで投資をする。
そんなズボラ株投資であっても勝率は5割程度だと著者は述べています。
大切なのは「負けない投資で最終的にトータルで勝ちに持っていくこと」
途中損切りでマイナスになったとしても、トータルで勝ちにもっていけばよいのです。
3,損切りできるマインドを作ること。
勝率が5割ということは、半分近くはマイナスになるということになります。
そこで大切になるのが「損切りをこまめに行うこと」になります。
自分もそうだったのですが、短期投資でもこの損切りがなかなかできません。
「こんなに下がったのだから、次の日に少し上げるだろう」
「今は下がっているけど、持っておくうちに上がるかもしれない…」
こういった考えがでてきてしまい、なかなか損切りすることができません。
しかし短期投資では、自分の意図しない方向に株価が動いた時に、躊躇なく損切りできることが重要です。
そのためには損切りは絶対必要だと思うマインドを作る必要があります。
本書では、損切りができるようになるマインドを形成するために多くの事例が紹介されています。
損切りは必要悪だと割り切って、躊躇なくできるようになるになるマインド作りが欠かせません。
4,株価に対して自分のシナリオを作ること。
チャートを見て株を買う際には、購入後の値動きに対して複数のシナリオを立てておくことです。
具体的には、以下のようなことを決めます。
- 今後の株価の動きについて複数想定しておく。
- どの価格まで来たら利益確定するか。
- どの価格まで来たら損切りするか。
- 利益確定するのは何営業日か。
その際に必ず行っておくべきなのは、マイナスのシナリオも作っておくことです。
そしてそのマイナスのシナリオ想定となりそうな時は、損切りもしっかり行うようにしましょう。
5,投資の王道は、長期投資であると認識すること。
ここまで短期投資について解説してきました.。
しかしLokさん自身も「投資の王道は長期投資」と述べています。
あくまで短期投資はリスク許容度の範囲内で行い、大部分の資産形成は長期投資で行うべきだということです。
先述のように短期投資はポートフォリオの10~20%程度にとどめて、大部分の資産は積み立てNISAなどを活用した長期投資。
積み立て投資の次に検討するのが「ズボラ株投資」の手法になります。
安定した長期投資の7~8%の成長率を得ながら、さらに短期投資でプラスアルファを狙う。
長期投資で得たリターンを短期投資に回したり…
短期投資で得たリターンを長期投資用の種銭にしたり…
長期×短期のお金の流れを作ることで、個人投資家でもさらなるリターンの向上が見込めます。
③ 「ズボラ株投資」の方法
それでは、3つ目のポイントとして実際に本書で解説されている投資方法についての解説です。
本書では「待ち伏せピンポイント投資」としてその投資方法が紹介されています。
具体的なステップは以下の通りです。
- 週1で取引銘柄を発掘。
- ピックアップ銘柄の日々の株価の動きをチェック
- 売買条件に当てはまるローソク足が出たら、当日の終値か翌営業日の始値で取引開始
- 利益確定の条件や損切り撤退の条件に当てはまるか、日々の株価をチェック
最大のポイントは、日中忙しいサラリーマンであっても問題なくできることです。
私自身も短期売買というと、昼休みや仕事の合間に株価を追ったりという作業が必要なイメージがありました。
しかしこのズボラ株投資は名前の通り、仕事の合間にせかせかと株価を追う必要がない投資方法です。
本業があったり、他に副業を持っている人でも日々の作業は無理なくこなせるのが特徴です。
ズボラ株投資の具体的な日々の作業は?
もう少しかみ砕いて具体的な内容に入っていきましょう。
ざっくり言うとズボラ株投資は「条件に合った株を見つけたら、基本的には待つ投資」です。
実際にズボラ株投資をする際に行う具体的な作業は以下の通りです。
- 条件に合った監視銘柄を選ぶ
- 監視銘柄のチャート(ローソク足、移動平均線、出来高)を夜などにチェック
- 条件にあてはまるチャートがでたら買う
条件に合った監視銘柄を選ぶ
まずは日々チャートをチェックする監視銘柄をピックアップします。
本書の中では、選ぶべき監視銘柄の条件として以下に当てはまるものを挙げています。
- 小型株はパス。日経平均やトピックスを形成する大型株。
- 一株あたりの金額が高い値がさ株もパス
- 上昇・下降のトレンドに素直な動きをする株
こういった株の中からピックアップ銘柄を日々10~20銘柄作ることを推奨しています。
また本書の中では、Lokさん自身の経験から「トレンドに素直な動きをする銘柄25選」も紹介されているので参考にすると良いでしょう。
監視銘柄のチャート(ローソク足、移動平均線、出来高)を夜などにチェック
監視銘柄のチャートを空いた時間にチェックします。
これは取引時間中でなくても、仕事が終わった夜や取引が始まる前の朝でもOKです。
チャートを視覚的に見て、あまり時間をかけずに1銘柄5秒程度で淡々と見ていきます。
本書の中で、チャートの見方や買い(売り)のタイミングのについてもしっかり解説されています。
またチャートを表示させる具体的なツールなども紹介されているので、最初のやり方にも困りません。
内容を参考にしながら条件に合った銘柄がないかを日々チェックします。
条件にあてはまるチャートがでたら買う
日々チャートをチェックしつつ、条件に当てはまるチャートの銘柄を取引します。
その後はルールに沿って買った銘柄を利益確定もしくは損切りしていきます。
利益は大きく、損失は小さくを心掛けて、大負けしないようにするのが大切です。
本書の中では「利益確定・損切りする手じまい条件」も紹介されているので参考にしましょう。
【本書の内容まとめ】
今までのポイントも踏まえながら、本書全体の内容をまとめてみました。
- インデックス投資の次の投資方法として「ズボラ株投資」の手法を伝授
- 個人投資家でも勝てるチャートの見方のポイント
- 実際にズボラ株投資で狙うべき銘柄の選び方(具体的銘柄名あり)
- 買うべき、空売りすべきタイミングを見極めるポイント
- エントリー後の手じまいルール
- チャートの見方をおさらい、学習できる15のドリル
- youtuberならでは個人投資家の実態を調査したアンケート結果
ズボラ株投資は、一度チャートの見方を覚えてしまえばその後は日々監視銘柄をチェックすればOKです。
1銘柄あたり5秒程度でささっと見て、条件にあったチャートのみを取引する。
どちらかというと待ちの要素が強い株投資方法になります。
だからこそ本業が忙しいサラリーマンでもできます。
そして必死になって毎日株価を追ったり、売ったり買ったりを繰り返したりしない点も良いです。
余計な損失や手間を避けて、確率の高いところを最小限の時間をかけて狙っていく。
まさに「草食系投資家 Lokさん」ならでは手法として参考にしたいと思いました。
【補足】本書の内容をFIREにどう生かす??
私自身がFIREを目指すサラリーマンとして、本書を読んだ上で生かしていきたいと思ったのは以下の点です。
- 焦る気持ちが一番の敵!
- シナリオを立てて、一番可能性が高い方向に賭ける。
- 短期投資×長期投資×副業×節約でリターンを加速化させる
① 焦る気持ちが一番の敵!
Lokさん自身の草食系投資家という考え方を受けて実感したことです。
私自身も「どうしても早く資産形成がしたい!」と焦る気持ちがあります。
日々値上がりしそうな株を探したり、投資情報を追ってしまうこともあります。
しかし「焦って儲かりそうな情報に飛びつく」のが一番良くないと改めて実感しました。
- SNSやメディアなどの情報を鵜呑みにせずに、冷静になって投資の可能性を考える。
- 鉄板(可能性が高い形)が出るまでじっと待つ。投資は我慢料。
- 一番は、副業を育てて投資に使える入金力を上げること。そちらに時間を割く。
この3点を再度心がけて、良い意味でガツガツしない個人投資家として今後も投資に向き合っていきたいと感じました。
② シナリオを立てて、一番可能性が高い方向に賭ける。
これも投資を行う上で、もう一度考えていきたいポイントです。
- エントリーをする際に自分なりのシナリオをしっかり立てているか。
- 想定するシナリオで一番可能性が高い方向へ投資できているか。
- 不利なシナリオがあることも想定しているか。
この3点を心掛けたいと思います。
特に短期投資では、刻一刻と株価が動いてしまうので、どうしても焦って買ってしまうこともあります。
そこでもう一度チャートを良くみて、自分なりのシナリオを立ててみることを再度徹底したいと思います。
特に自分にとって不利なシナリオがあることも理解できているかも重要だと感じました。
不利なシナリオも想定することで、早めの損切りをして損を減らすこともできます。
投資のみならず、ここはFIRE計画全体でも使えそうなポイントですね。
例えばFIREをしたとたんに暴落が起きて、取り崩しができなくなることに備えて現金を持っておく。
一つの副業だけではなく、他の副業でも稼げるように準備をしておく。
最悪また会社員になれるように人脈を作っておく。
こんな点が挙げられるかなと思います。
③ 短期投資×長期投資×副業×節約でリターンを加速化させる
草食を心掛けながらも、目標達成のためのリターンアップに取り組んでいきたいと思います。
本書では「短期投資×長期投資でさらなるリターン」の考え方が出てきました。
私自身は、この投資部分にさらに「副業」と「節約」を組み合わせて、投資に使える入金力を上げたいと思います。
- 個人で稼ぐ力を上げる副業で、セミリタイアの準備+入金力のアップ
- 生活の満足度を下げず支出を抑える節約で、セミリタイアの準備+入金力のアップ
どちらもまだ少ない金額ではあります。
しかし投資と組み合わせることで将来的に倍以上の金額になる可能性もあります。
できることから、焦らずコツコツと積み重ねていきたいですね。