『幸せにお金を貯める100のリスト』はこんな方におすすめ!!
- 無理なくできる節約方法を探している!
- すぐできて効果があるお金を貯める方法ってあるの?
- FIRE実現のための第一歩として節約を始めたい!
『幸せにお金を貯める100のリスト』の内容を一言で要約すると
「無理なくストレスフリーで節約ができる方法と考え方」
について書かれた本です。
ちなみに本書の正式な名称は、
『家族3人月10万暮らし。年間450万円貯蓄する経理マンの幸せにお金を貯める100のリスト』
ですが、ここでは『幸せにお金を貯める100のリスト』(以下、本書)と書かせていただきます。
著者の太朗さんは本書のタイトル通り、
サラリーマンとして家族3人で生活しながら月収の6割以上を貯蓄や投資に回し、
5,500万円(ローンは3,300万)の住宅資金を8年間で完済した節約上手です。
節約しながらも豊かに暮らす様子を
youtubeチャンネル「太朗のおもてなし」で発信されていますね。
本書はそんな太朗さんが家族と取り組んだ節約生活の具体的な方法と
無理なく節約を続けるためのマインドを凝縮させた1冊です。
今回はそんな本書のポイントの要約と、
本書を読んで私自身がFIREに活かしていきたいことをまとめました。
同じくFIREを目指す方や節約生活に取り組んでいきたい方の参考になれば幸いです。
Contents
目次 幸せにお金を貯める100のリスト
●1章(家計) 経理歴10年以上の倹約家・太朗の暮らし
・8年間で住宅ローンを完済しました
・平日はノーマネーデーを徹底しています
・ひと月の生活費は家族3人で10万円です
・ポイント購入で支出をおさえています●2章(支出) 月・年間の賢いお金の使い道
・太朗家の月収と支出を教えます
・固定費と贅沢費を分けて予算を決めます
・住宅ローン完済前の月収30万円時代の太朗家の家計簿
・最初におさえるべき固定費はスマホ代です
・現金よりもカードを使ってポイント払い。ポイ活のススメ
・食費の予算は週7000円。月2万円台におさえるルール
・ふるさと納税の利用で住民税が15万円以上安くなりました
・電気とガスの光熱費は太陽光発電で0円!
・教育費は年間12万円
・浪費しやすいファッション費は家族3人で年間20万円
・普段は節約する分、年間の贅沢費は50万円と思いきります●3章(節約) ストレスフリーの小さな節約術
・月1の夫婦マネー会議でお金の意識を共有します
・太朗家の小さな節約習慣 日常生活/外出・買い物/食べ物/旅行●4章(貯蓄・投資・節税) トクする制度でお金を増やします
・どんな人でも1年間で100万円貯められる方法
・貯蓄型保険を払うくらいなら将来お金が増える投資を推します
・つみたてるだけで税金が安くなる「iDeCo」
・長期運用できて老後資金になる「つみたてNISA」
・太朗家の投資銘柄リスト
・社会保険料を減らすとっておきの裏技●5章 (年金・財産) 不安のない老後生活を送るために
・目標達成は48歳! 自由に生きるためのサイドFIRE
・子供に伝えておきたい、お金の知識と資産のこと
※目次はAmazonより引用
幸せにお金を貯める100のリストの【感想・要約をポイント】
本書を読んでの感想は、
「節約初心者に向けて非常に優しく書かれた節約本」と感じました。
紹介されている内容は、正直節約方法としてはかなり王道なものが多いです。
しかし優しい雰囲気を感じさせる語り口調と、巻末の節約方法の100のリストで、
「これから節約を始めたい人が、何をすればよいか」
がすんなりと頭の中に入っていくのが本書の良い点だと感じました。
そんな本書の内容は以下の3つのポイントに分けることができます。
- まずは支出を見直すことが一番。
- 無駄な支出を避けて、有意義な支出でストレスフリーな節約
- 節約生活がもたらすメリット
それぞれ具体的に解説していきますね。
① まずは支出を見直すことが一番。
まずお金を貯めるにあたって一番大切なのは無駄な支出を見直すことです。
本書でもまずここが一番大事だと述べられています。
ここは本書に限らず、節約方法のまず第一として言われることが多いですよね。
「水の空いたバケツには水は貯まらない。まずは穴をふさぐことだ」
貯蓄で大切なことを表現する言葉です。
まずは生活の中での無駄な支出(穴)を塞ぎ、お金(水)が貯まるようにすることが大切です。
とはいえ本書の中では家計簿をつけたり、
生活費を1円単位で見直す方法は書いていません。
非常に手間がかかったり、ストレスが溜まって長続きしないからです。
本書の中では現代の便利なサービスや仕組みを活用して
無理なく、無駄な支出を抑える方法が書かれています。
その具体的な方法として本書では多くの方法が書かれています。
その中から実践しやすく効果が高いものを4つ厳選して紹介しましょう。
☑ すぐに実践できる節約術
- 家計簿アプリを活用する。
- 格安スマホに替える。
- クレジットカードでポイントを獲得する。
- ふるさと納税を活用する。
1、家計簿アプリを活用する。
著者の太朗さんは経理マンだったこともあり、Excelで家計簿を付けていました。
しかし今では家計簿アプリを活用して、時間の削減と家計の見直しをしているそうです。
具体的には『マネーフォワードME』という家計簿アプリ。
クレジットカードや銀行口座を連携させて、自動的に家計簿を付けてくれるアプリです。
家計簿を付ける手間なく、一目で月の支出を把握することができます。
まずは生活の中でいくら使っているか、
無駄な支出はどの部分かを把握して、貯蓄に回せる部分はどこかを探すことができます。
2、格安スマホに替える
固定費の削減として最も効果的なものが格安スマホの利用です。
本書の中では「楽天モバイル」を利用して、支払いに楽天ポイントを使うことで実質0円にする方法が書かれています。
これだけで月の通信費という固定費を数千円~1万円以上削減できます。
実際に私も楽天モバイルを使って、通信費を削減しました。
私の場合は、家のネット回線を楽天モバイルのテザリングで全てまかなっています。
削減できた固定費は以下の通り。
- ネットの固定回線:月6,000円
- 大手キャリアの通信費:月1万1,000円
- 合計17,000円程度
この出費を楽天モバイルの無制限プラン、3,278円のみに切り替えることができました。
月に13,722円、年間16万4,664円の固定費の削減です。
しかも楽天モバイルは当時1年間の無料期間があったので、3,278円×12か月分=39,336円分無料。
さらに機種購入の特典ポイントとして20,000ポイントの付与もありました。
確かに場所によって繋がりにくかったり、通話時の音声が少し小さい時もあります。
それでも不便を感じることはなく、今まで十分満足して使えています。
簡単にできて、効果抜群の格安スマホへの切り替え。
ぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか。
3、クレジットカードでポイントを獲得する
普段の支払いで現金払いをやめて、1%以上の還元率のクレジットカード払いに切り替えることです。
これだけでポイントによる還元を受けられます。
本書の中では、楽天カードを使って楽天ポイントを貯める方法が紹介されています。
これは私自身も全く同じ方法を現在行っています。
楽天は多くのキャンペーンをしていて、貯めやすく使いやすいので非常におすすめです。
月の家計の出費が20万円ほどだとして、
それをクレジットカードに変えるだけで2,000円分のポイントが付きます。
キャッスレス決済での時短やATM手数料の削減にも繋がります。
注意したいのは、使い過ぎやリボ払いなどは絶対に避けること。
使った金額を管理するには、先述の家計簿アプリで管理するととても相性が良いですね。
あくまで無駄な出費を避けて、普段通り現金を使うかわりにクレジットカードを使うことがおすすめです。
4、ふるさと納税を活用する
これもめちゃくちゃ簡単で、かつ節税効果の大きい方法です。
ふるさと納税とは、好きな自治体に寄付という形で納税することで住民税を削減。
そしてその自治体からは、返礼品という形で名産品や指定の物品が届くという仕組みです。
かなり認知されてきたので、名前を知っている人も多いのではないでしょうか。
このふるさと納税、今やっていない人はぜひやってほしいお得な制度です。
納税と聞くと難しく感じるかもしれませんが、ECサイトでお買い物をする感覚で簡単にできます。
手順をまとめると以下の通りです。
- まずはシュミレーションでいくらまで納税できるか把握。
- ECサイト(楽天がおすすめ)で好みの返礼品を探す。
- ほぼワンクリックで申込み(購入手続き)
- 返礼品が届く。
あとはその年の年末年始までに
ワンストップ申請書と呼ばれる必要書類を自治体に送付すればOKです。
ふるさと納税のメリットはこんなところ。
- 返礼品がほぼ自己負担金(2,000円)以上の価値がある。
- 楽天などで購入することでポイント獲得し、実質その分値引き。
- その土地の名産品から日用品まで幅広い中から選べる。
簡単にできてメリット盛りだくさんのふるさと納税。
本書の中でもおすすめの節約方法として述べられていますし、実際に私もやってみて
「もっと早くやればよかった!」と逆に悔しくなったほどです。
今まだやっていない方はぜひやってみてください。
② 無駄な支出を避けて、有意義な支出でストレスフリーな節約
本書の中では、多くの節約方法が書かれています。
それを実践していく中では、やはり今まで通りのお金の使い方をするだけでは難しいでしょう。
削れる部分は、しっかり削っていく面も必要になります。
そんな時に念頭に置いてほしいのが
無駄な支出を避けて、有意義な支出に変えることです。
本書では無駄な出費として以下のものが挙げられています。
- 行きたくない飲み会
- 他人の目を気にする(見栄を張る)出費
- 安物買いの銭失い
簡単に言うと「お金を使うことで自分が得しない、逆に損をする出費」です。
また他人のために不必要なお金を使うことも挙げられます。
もう一つはモノの価値を考えずに、飛びついて買ってしまうことです。
無駄な出費を無くすには?
本書では無駄な出費を無くす方法として、以下の2つが挙げられています。
- お金を使う前に、もう一度「それだけ使う価値があるか」を考えること。
- 使ったお金を時給計算で考える癖をつけること。
例えば飲み会で考えてみましょう。飲み会の出費は1回4,000円程度です。
飲み会で得られる体験に4,000円分の価値があるか考えましょう。
もう一つ考えたいのが、時給計算思考です。
例えば月の給料と労働時間から算出したあなたの時給が2,000円だったとします。
4,000円の出費となると2時間分の労働時間を払うことになります。
この2つから考えると行きたくない飲み会だったら絶対に嫌ですよね。
このように日常の出費の中に、価値と時給思考を考える癖を持つこと。
そして見合わないと思ったらすっきりとやめてしまうことを意識しましょう。
有意義な支出でストレスフリー
とはいえ節約ばかりではストレスも溜まってしまうことでしょう。
そこで上記のように削った無駄な出費を、有意義な支出に変えていきます。
本書の中で、有意義な支出とは以下のように定義されています。
- 自分の人生にプラスに働くか。
- 自分のモチベーションアップに繋がるか。
- 一生の思い出に繋がるか。
この価値基準で、使うべき体験やモノにお金を使います。
太朗さんは、年に50万はこの支出に使う「贅沢費」としているそうです。
- 自分が嫌だったり、無駄と思うことへの支出を抑え、
- 自分が有意義だと思うことには思い切ってお金を使う。
この2つを両立させることが、ストレスフリーな節約生活を継続させるコツです。
③ 節約生活がもたらすたくさんのメリット
本書ではこういった節約生活が多くのメリットをもたらしてくれることが述べられています。
その中でも私自身が一番メリットと感じることはこの2つです。
- さらにお金を増やせること。
- 生活のための労働から抜け出せること。
1、さらにお金を増やせること
節約で浮いたお金を適切に資産運用することや自己投資すること。
この好循環を回すことで、さらにお金を増やすことが可能です。
ただの小さい節約金額だけで考えずに、投資でのリターンを含めて考えましょう。
そうすればそのお金は将来何倍にもなって自分に返ってきます。
2、生活のための労働から抜け出せること
このブログのテーマでもあるFIREの達成です。
生活のための労働から抜け出すには、お金が必要です。
そのお金を貯める第一歩として、生活費を見直す節約が挙げられます。
先ほどの投資に回せるお金を節約で確保。
投資の利回りで貯蓄を達成。
このステップこそがFIREへの唯一の道と言えます。
その他 本書の内容
ここまで解説した内容以外にも本書には以下の内容が含まれています。
- 巻末資料:幸せにお金を貯める100のリスト一覧
- 実際に太朗さんが投資している銘柄
- 節約できない原因がわかるチェックリスト
- 太朗家の家計の内訳
- 社会保険料を減らす裏ワザ
すぐにマネできる実践的な内容が多く含まれています。
気になった方はぜひ本書を読んでみてください。
【要約まとめ】&本書の内容をFIREに活かすには??
本書のポイントをおさらいしてみましょう。
固定費を見直し、無駄な支出を有意義な支出に変えることから始めてみましょう。
まずはやってみてできそうなことから始めてみるのがポイントです。
私自身が本書を読んで活かしたいことは以下の3つです。
- まずはリストの中から、できそうなことを実践してみる。
- 将来的にどんな生活して、いくら貯めたいかをはっきりさせる。
- 節約は投資の原資を生み、資産拡大をさせる第一歩。
1,まずはリストの中から、できそうなことを実践してみる。
まずは本書の中では実践的な節約方法やテクニックが紹介されています。
私自身もポイ活やふるさと納税はすでに実践済みですが、まだ生活費に無駄があると感じました。
特に食費や食事に使う材料費などの部分です。
冷凍保存や買い方のルールなどはすぐにマネしたいですね。
このようにリストの中から、マネできそうなことが必ず見つかるはずです。
実践してみてムリなくできそうだったら、続けてみること。
さらにスマートな生活にしていきたいと思います。
2,将来的にどんな生活して、いくら貯めたいかをはっきりさせる。
もう一つが目標の明確化です。
太朗さん自身も自身のライフスタイルや家族との生活を考えて、節約を継続させてきました。
将来どんな地域に住んで、仕事とはどう向き合って、どんな生活がしたいか。
そのためにはいくら必要かをライフプランを見直して目標を作ることです。
例えば私自身の目標として
- 今の地域に住み続ける。
- ずっと独身で良い。
- 出勤しない自由な仕事で月20万。
- 投資で月10万、年120万を得る。
- あと5年以内にサイドFIRE生活
こんな目標を立てています。
そのために必要な資産は、およそ3,000万~4,000万。
そして副業から始めた出勤しない仕事で月20万を稼げるようになる必要があります。
目標が明確化すれば、モチベーションもアップします。
あとは達成に必要な行動を積み重ねていきたいと思います。
3,節約は投資の原資を生み、資産拡大をさせる第一歩。
そして節約を小さな金額と考えず、投資の原資作りと考えることです。
本書のポイントでお金を「価値」と「時給思考」で考えること。
その2つの思考で無駄な出費を減らせることを挙げました。
私はさらにここに投資思考を加えたいと思います。
積み立てNISAなどでおなじみのアメリカの株価指数S&P500の平均リターンは年7%。
お金を使う際に「この金額を年7%で運用したら、1年後に〇円、2年後に〇円…」
将来そのお金がいくらになるかを考えて、それに見合った価値があるかを考えたいです。
もちろん実際に節約で浮かしたお金は、投資に回してしっかり運用したいです。
本業や副業で稼ぐのは時間がかかるし難しいですが、節約はすぐに実践できます。
そしてその節約から生んだお金を投資に回すことこそ、いずれFIREに繋がります。
FIRE生活を実現させる第1歩は節約であること。
ここを再度念頭に置いて、これから先も行動していきたいです。