『ひとりEC』はこんな方におすすめ!!
- 自分一人で完結する稼げるビジネスを探している!
- 本業・副業を問わずネットでの物販に興味がある!
- 会社を辞めて独立して食っていきたい!
『ひとりEC』(以下、本書)の内容を一言で要約すると
「個人でも成功するネットショップの運営方法」
について書かれた本です。
本書で言う「ひとりEC」とはネット上でのショッピングサイトを自分一人で運営すること。
人を雇ったりせずに、ほぼ自分一人の力でショッピングサイトを運営するという新しい働き方です。
著者の三浦卓也さんは、実際に一人で「ミウラタクヤ商店」というECを運営。
短期間で売上400%、注文単価160%、リピーター率200%を達成した実績から、
日本でのShopify(ショッピファイ)の教育パートナーの第1号として認定されています。
ECを運営しながら、傍らでECサイトのコンサルもしています。
ECで行う作業は多岐に渡ります。
主なものを以下に挙げてみましょう。
- ECサイトの立ち上げ、管理
- 商品の仕入れ
- 商品の販売(値段を付ける、写真を撮影する)
- 集客
- お客さんからの問い合わせなどやりとり
- 商品の在庫管理
- 商品発送
これらを全部ひとりで完結できるようにするのが「ひとりEC」です。
本書はそのひとりECを行う具体的な方法やエッセンスが凝縮された1冊です。
今回はそんな本書の内容をざっくりまとめて要約しました。
そして最後にFIREを目指すにあたって参考にしたい点も合わせて書いていきます。
Contents
目次 ひとりEC
【目次】
- 第1章 ひとりECの可能性
- 第2章 成功と効率化のための考え方
- 第3章 商材選びと商品開発
- 第4章 サイト構築とコンテンツ作成
- 第5章 “売上を上げる"ための集客
- 第6章 SNSを駆使したオンライン接客
- 第7章 ひとりECという新しい選択肢
引用元:Amazon
【感想&内容&ポイントを要約】ひとりEC
本書を読んだ感想を一言で言うと
「新しくて泥臭い作業を積み重ねるのがひとりEC成功の秘訣だ」
と感じました。
「ネットを活用したECサイト」
と聞くとつい先進的なシステムやサービスを考えてしまいます。
しかし画面の向こう側にいるのは、あくまで一人一人のお客さんです。
本書を読んでそのお客さんとしっかり向き合っていく地道な作業が必要だと感じました。
そんな本書のポイントは以下の3つに分けることができます。
- ひとりECの実現性とメリット
- どんなひとりECサイトが成功するのか?
- ひとりECではどんな商品を取り扱えばよいのか?
それぞれ具体的に解説していきましょう。
① ひとりECの実現性とメリット
もう一度ECサイトで必要となる作業を挙げてみましょう。
- ECサイトの立ち上げ、管理
- 商品の仕入れ
- 商品の販売(値段を付ける、写真を撮影する)
- 集客
- お客さんからの問い合わせなどやりとり
- 商品の在庫管理
- 商品発送
これだけ聞くと「本当にこれって一人でできるの?」と思ってしまいますよね。
しかし実際に著者の三浦さんはこれをほぼ一人で行っているそうです。
なぜなら現代では「ECシステム」や「SNS」などのサービスを活用することで、省力化と効率化が可能だからです。
例えば一番のネックとなりそうなのは「ECサイトの立ち上げや管理」です。
具体的には商品を販売するホームページを作る作業です。
まずどうやればよいかわからないし、デザインもかっこよくしたいですよね。
しかし現代ではBASE(ベース)やShopify(ショッピファイ)などのECシステムを使って個人でも簡単に作れます。
これらのECシステムは「ノーコード」と呼ばれています。
ホームページを簡単な文章と画像の差し込みで完成させるシステムです。
実際にShopifyでは様々なテンプレートを選んで、
文章や画像を入れればECサイトがあっという間に完成します。
かつてはECサイトは「コード」と呼ばれるプログラミング技術を使って作成するものでした。
しかし今ではプログラミング技術がない個人でも、直感的な操作で簡単にページを作成できます。
またお客さんとのやりとりも、電話ではなくLINEを使て省力化と効率化。
集客もtwitterやインスタグラムなどのSNSやブログでの発信を使って、
一度にたくさんの人に届けることで効率化が図れます。
リアルな店舗でよくやるようなチラシと違って費用もほとんどかかりません。
もちろん配送などどうしても人間の手でやる部分はあります。
しかしシステムやネットを活用して最大限の効率化を図ることで、ひとりECは実現可能になりました。
ひとりECのメリットとは?
ひとりECのメリットは、何といっても自分ひとりで完結することです。
会社員のように、上司の承認を得たり、周りに配慮する必要はありません。
自分がやりたいことを、やりたいようにやることができます。
多くの会社員の方が悩む煩わしい人間関係から脱却することができます。
会社員のように社内ルールはないので、好きな時に好きな場所で仕事ができます。
また収益も自分が頑張れば頑張るだけの金額を得ることができます。
会社に縛られず、時間と経済的な自由を達成する。
FIREを目指す上でも「ひとりEC」は有効といえるでしょう。
もちろんその分、何が起きても自分で責任を取る必要もあります。
会社のように分業されていたり、部下がいるわけではありません。
「必要なことは全部自分でやる」という意識がなければ難しいです。
実際に「ひとりEC」を実現するにはかなりの努力が必要になります。
それでも会社に縛られない働き方をしたい人には、
成功している人もしっかりいる、かなり実現性の高いビジネスです。
本書の中でも
努力は必要だが、しっかりやれば必ず成功する土台がある。
と語られています。
② どんなひとりECサイトが成功するのか?
では実際に「ひとりEC」とはどんなECサイトを作れば成功するのでしょうか?
その答えとして、本書の中で何度も出てくるのは「泥臭い」というワードです。
本書の中の泥臭いを言い換えると、
「リアルな店舗のように、一人のお客さんにしっかりと接客ができること」です。
ECサイトと言えど、画面の向こうにいるのは一人のお客さんです。
そのお客さんの問題や疑問にしっかり答えられる「接客」ができるECサイト。
そんなECサイトを作ることがひとりEC成功の秘訣だと本書は述べています。
本書の中で目指すべきイメージとして「商店街の八百屋さん」が挙げられています。
商店街の八百屋さんは、店頭に立って顔なじみのお客さんと
挨拶や会話をしながら商品を販売しています。
八百屋さんは時に世間話や今日のおすすめの商品を説明したり、
お客さんが今晩作るおかずの提案をしたりします。
まさに「泥臭い」という言葉通りのイメージですよね。
そんな感じで一人のお客さんと
- 顔なじみになって挨拶や会話をする。
- 商品の説明をしたり、提案をする。
この接客を通じて、お客さんの信頼を得て常連客になってもらうこと。
これこそが「ひとりEC」成功の秘訣です。
ではどのようにECサイトを通じた接客を行えばよいのか?
その具体的方法を以下にまとめてみます。
①ECサイトでの接客 LINE活用
著者が運営するミウラタクヤ商店では、LINEを活用した接客を行っています。
LINEで、日々お客さんからの問い合わせに答えたり。
商品を使ってみた感想や使い方の提案を行っているそうです。
LINEの良いところは2つ。
- スマホで短文ですぐにレスポンスできること。
- LINEは日本人の多くが登録している連絡ツールであること。
つまり「みんな慣れている連絡ツールで、なるべく早くレスポンスを返せること」です。
このLINEを使って、どこにいてもお客さんからの問い合わせに対応。
連絡ツールで友人と会話するような感覚で、お客さんと仲良くなること。
このメリットを生かした「接客」でECサイトの常連客を増やしているそうです。
②ECサイトでの接客 ブログ発信
もう一つはブログやメルマガを通じた情報発信です。
実際にミウラタクヤ商店のページをみると、商品ページ以外にもブログページがあります。
ここでは実際に取り扱っている商品を使って、
「〇〇を試してみた」や「結果報告」などの使い方を紹介しています。
こういった情報発信を通じて「お客さんの疑問」や「商品の提案」をする接客をしています。
商品に興味を持つお客さんの問題や疑問を先回りしてキャッチ。
それに対するアンサーとしてブログ記事で情報発信をしています。
情報発信にはお客さんの疑問を解決する役割にも、
「実際に商品にしっかり向き合っている信頼感の獲得」という効果もあるようです。
確かに取り扱っている人自身が、その商品を良いと思っていないと
他人が信じるわけがないですよね。
取り扱っている商品をしっかり自分も使っていること。
実際に効果があるということを発信していることで商品に対する信頼度も上がります。
またなるべくかしこまった文章を使わずに、
「仲の良い友達に勧めるような文体」を意識することで、
著者自身の親近感アップの効果もあるようです。
まとめると
- お客さんの疑問や問題を事前に解決。
- 商品に対する信頼度アップ
- 運営者に対する親近感アップ
情報発信という接客を通じて得るメリットは大きいですね。
③ ひとりECではどんな商品を取り扱えばよいのか?
最後にひとりECで取り扱うべき商品についてです。
もちろん利益率や商品供給が安定していることも大事ですが、
一番は「自分が愛せる商品を取り扱うべき」だと本書では述べています。
自分が愛せる商品とは、具体的に言うと
「実際に自分が生活に取り入れて、活用している商品」のことです。
商品に対して愛着を持って、今後も引き続き取り入れていきたい商品を選ぶべきです。
なぜなら愛せる商品でなければ、お客さんに効果的にPRすることができないからです。
先ほどの情報発信のところで、お客さんに実際の使い方などをブログで伝える重要性を述べました。
実際に使っている商品でなかれば、もちろんそんな発信はできませんよね。
そんな愛せる商品をしっかり掘り下げて向き合っていく。
その中で発見した新しい使い方や生活に取り入れた様子を発信する。
そんな発信がお客さんに刺さり、売れる商品になっていきます。
売れる商品をあれこれ考えて見つけるのも大事ですが、
愛着のある商品を売れるまで育てる気持ちが必要です。
そのほか本書で書かれている内容
この記事では紹介しきれかった本書の中身、一覧にするとこんな感じです。
- 実際にひとりECを始められるサイト名
- 仕入れができる具体的なサイト名
- お客さんとの実際のLINEのやりとり画面=接客方法の参考に
- 商品を欲しがるお客さんの深層心理
- ひとりECで売りやすい、売れる商品の特徴
- 広告別の効果的な顧客層
これからひとりECを始める人にも、今せどりなどの物販をしている人にも使える内容です。
気になった方はぜひ本書を読んでみてください。
本書の内容をFIREにどう生かす??
本書の内容を私自身がどうFIREに生かすのか。
参考にしたい部分は以下の通りです。
- ネットで商品を販売する基本は「課題解決」
- 愛せる商品を見つけること。
今後ひとりECをする際には、本書の内容をしっかり参考にしたいと思いますが、
その前段階として現時点でも使えるポイントとしてこの2つを選びました。
① ネットで商品を販売する基本は「課題解決」
一番参考にしたいのは商品の販売に対する姿勢です。
ただ商品のスペックを紹介するだけではなく、その商品を通じて
「お客さんのどんな課題を解決するか」をしっかり考えたいと思います。
- 商品の使い方の紹介を通じて、どんな課題を解決できるか。
- お客さんはどんな課題があってその商品を調べているのか。
この視点をしっかり持つことで、商品のPR方法も変わってきます。
これはせどりでもブログであっても変わらない部分だと思います。
むしろネット上だからこそ、写真や動画を使ってより詳しく説明できると思います。
「ネットで商品を売る」=「お客さんの課題解決」
副業の基本であり、FIREとも相性が良いネットビジネスでも考え方として、
しっかり今後生かしていきたいと思います。
② 愛せる商品を見つけること。
もう一つは「愛せる商品を見つけること」です。
ここはなかなか難しい部分だと感じました。
しかし自分がおすすめできないものや使っていないものの紹介は
表面上の紹介になってしまうのは確かだと思います。
ただでさえネットという顔の見えない環境の中で、
そんな表面上の紹介をしてもうさん臭さMAXかもしれません。
もう一度自分のライフスタイルを見直して、
本当におすすめできる商品について考えてみるきっかけとなりました。
まとめ
今回は三浦卓也さん著の「ひとりEC」の要約でした。
ひとりECという新しい生き方の可能性と、
ネットでも泥臭い努力が必要なことを教えてくれた1冊でした。
興味がある方はぜひ手に取ってみてくださいね。