『1分間仕事力』はこんな人におすすめ!
- 仕事をもっと早く終わらせたい。
- 副業や他にやりたいことがあるけど、時間が無い。
- 今まで仕事術系の本を読んだことがなく、わかりやすい本を探している。
『1分間仕事力』の要約を一言でいうと、仕事を早く終わらせるための思考回路が学べる本です。
著者の菊原智明さんが自らのハードワークの中で身に付けた「すぐに取り掛かり、すぐに終わらせる仕事術」の考え方を学ぶことができます。
『1分間仕事力』を読むことで、
- 時間の使い方を見直し、新しいことに取り組む時間を生み出す。
- 仕事中の無駄時間を無くし、早く終わらせる方法を学べる。
こんなメリットがあります。
書評も一言で言ってしまうと「シンプルでわかりやすく、仕事術の基礎を解説している本」だと感じました。
今まで何十冊も仕事術系の本を読んできた方には、少々物足りない内容かもしれません。
しかし今までこういったいわゆる仕事術系の本を読んだことが無いという方は、わかりやすいのでおすすめできます。
この記事の内容
- 『1分間仕事力』のポイントをざっくり要約
- 『1分間仕事力』の中で、私たちビジネスマンが取り入れたいポイント
- 実際に私が実践した例
この記事を書いた人「つっき」について
- 年間50冊以上のビジネスに関する本を読む。
- サラリーマンをしながら副業を5年間継続中。
- ブラックな働き方から自己改善→残業0・土日祝長期休暇完全休み・年間有給取得20日を達成
- サラリーマン→独立→FIRE生活に向けて日々勉強&実行中。
Contents
『1分間仕事力』の基本情報
著者 | 菊原智明 |
出版社 | さくら舎 |
発売日 | 2020年6月12日 |
言語 | 日本語 |
Amazon販売価格 | 紙書籍版:1,500円+税 |
ページ数 | 211ページ |
読み終わるまでの時間 | 約50分程度 |
著者:菊原智明さんについて
著者の菊原智明さんは元々トヨタホームの営業マン。
しかし自らを「元々はダメ営業マン」と言っているように成績も伸びずに悩んでいたそう。
「このままじゃダメだ」と思い、仕事術や営業スキルを勉強して、最終的には4年連続トップ営業マンに。
その後は独立し、現在は1,000人以上が卒業したビジネススクールを運営するかたわら、執筆活動もしています。
菊原さんのすごいところはその仕事量。
- ブログを365日、15年間更新している。
- メルマガ、ミニマグを10年以上続けている・
- セミナー、研修年50回。資料作成も自分で行っている。
- 大学の授業毎週月曜日、資料や配布物作成、採点。
- メールで無料相談を無制限で実行中。
- テレビ出演
これだけの仕事量を休まずにこなせるのは本書の『1分間仕事力』の考え方があるからだそうです。
そんなノウハウと考え方を解説したのが本書になります。
【要約】1分間仕事力の3つのポイント
『1分間仕事力』 目次
序 章 「1分間」を制する者が、仕事も人生も制する!
第1章 AI時代の仕事に求められる「1分間短縮力」とは
第2章 「1分間だんどり力」があれば、仕事はこんなに短縮できる
第3章 「1分間巻き込み力」があれば、仕事はこんなに加速する
第4章 「1分間記録力(メモ術)」があれば、無駄が激減し一気に時短できる
第5章 「1分間時間管理力」があれば、仕事を追いかけることができる
序章を含む全6章から構成されている『1分間仕事力』。
私なりに抜き出した重要なポイントは以下の3つです。
『1分間仕事力』の3つのポイント
- 仕事を早く終わらせる4つの短縮力
- 短縮力を上げる行動は1分でできる
- 成果を出す人は「緊急ではないが重要なこと」に時間を避ける
詳しく要約していきましょう。
またこの要約は、より噛み砕いて解説するために私自身の言葉でまとめたポイントもあることをご了承ください。
【要約ポイント①】仕事を早く終わらせる4つの短縮力
本書の中では、仕事を早く終わらせる力=「短縮力」と呼んでいます。
この短縮力を分解すると以下の4つに分けることができます。
本書で解説されている4つの短縮力
- だんどり力
- まきこみ力
- 記憶力
- 時間管理力
その中身を詳しく解説していきましょう。
だんどり力
- 事前にその日のやることや計画を決めておく力
- 仕事に対して、様々な事態を想定しながら準備ができる力
まきこみ力
- 積み上げた信頼で周囲を巻き込み、一つの目標に向かわせる力
記憶力
- 頭の中を整理して、重要なことを忘れない力
- モノ忘れによるケアレスミスや時間の無駄を無くす力
時間管理力
- 定めた時間を守り、仕事をやりきる力
この4つの短縮力を上げることで、仕事を早く終わらせることができると述べられています。
【要約ポイント②】短縮力を上げる行動は1分でできる。
ではどうやってこの短縮力を上げれば良いのでしょうか?
その具体的な行動が本書ではそれぞれの章で書かれており、多岐に渡って紹介されています。
そして、その行動が「1分間でできる行動」に焦点を絞って解説されているのが、本書の特徴です。
つまり『1分間仕事力』とは、
1分間でできる行動を通じて、それ以上の時間の無駄や効率の悪さを排除。
より高い成果に繋げるための仕事術だと私は考えています。
この1分でできる行動は、ビジネスマンなら一度は聞いたことがある簡単なものばかりです。
しかし忙しい仕事の中で、忘れてしまったり、いつの間にかやらなくなってしまったものも多いです。
1分でできる短縮力を上げる行動の具体例
だんどり力を上げる
- 前日に朝一でやることを決めておく。
- 休憩に入る前に、次やることを1分間で決めておく。
まきこみ力を上げる
- 1分以内でレスポンスを返す。=信頼の積み重ね
記憶力を上げる
- 1分以内でできるメモで、うっかりミスを防ぐ。=ミスの8割は防げる。
- 1分間でその日「何ができたか」を記録する=自分の1日の仕事量を把握する。
時間管理力を上げる
- 打合せをしたら、1分以内に何か手をつける。
- 1分間で「1日の無駄な時間」を洗い出し、削除する。
- スキマ時間用の仕事を決めておく。
本書を読むことで「ある意味当たり前のこと」ぼ重要性を再確認しながら、
「これって今はできていないなあ」と反省したり、「実行しないと」という気持ちになります。
同時に「1分間でもこれだけのことができるのか。」と短い時間自体を大切にしようという気持ちになります。
【要約ポイント③】成果を出す人は「緊急ではないが重要なこと」に時間を割ける。
このポイントは本書でしっかりスペースをとってはいません。
しかし非常に重要なことで、大きな気付きがあったポイントなので要約に挙げておきました。
さきほど紹介した「短縮力」を上げて、仕事の効率を上げた先のことです。
仕事の効率化を実現できると、その分時間を作り出すことができます。
では作り出した時間をどこに投入するのか?
それが「緊急ではないが重要なこと」です。
仕事は4つの領域に分けることができる。
本書の中では、仕事を4つの領域に分けて、優先度ややることを明確にすることを解説しています。
仕事の4つの領域
- 緊急かつ重要なこと
- 緊急ではないが重要なこと
- 緊急だが重要でないこと
- 緊急だが重要でもないこと
この考え方自体は、私たちビジネスマンなら一度は聞いたことがあるかもしれません。
しかし1日の仕事の内容を見直してみるとほとんどが
「緊急かつ重要なこと」と「 緊急だが重要でないこと」
に分けられてしまってはいないでしょうか。これは私自身も思い当たるところがあります。
逆に言えば「緊急ではないが、重要なこと」はどんどん後回しにされてしまいます。
1日の中でほとんど時間がとれていないと実感します。
本書によると、この「緊急ではないが、重要なこと」に普通の人は10%未満しか時間を割けないそうです。
徐々に作り出す時間を「緊急ではないが、重要なこと」に投入する。
まずはできることから始めて、徐々に1日の中で時間を作り出しましょう。
そして作り出した時間を「緊急ではないが、重要なこと」に投入していけば、普通の人と差を付けることができます。
結果を出している人はこの時間を50~60%も取っています。
『1分間仕事力』146ページ
いきなり50~60%は無理でも、少しずつでも良いので、それだけでもプラスになります。
この「緊急ではないが、重要なこと」は人によって全然違って良いと思います。
私の場合は、副業に力を取り組んでいるのでこの3つでした。
- ブログを書くこと。
- 他の副業に時間を当てること。
- ブログネタのためのインプット
もちろん「遊ぶこと」でも逆に「休むこと」でも良いと思います。
『1分間仕事力』を使って、今の仕事から少しずつ「自分の重要な時間」を取り返していきましょう。
【1分仕事力を読んで】私たちビジネスマンが実践したい内容を3つ解説
ここからは本書を読んで、私が実践したいポイントを具体的に解説します。
私自身も難しいことは続けられませんので、簡単なことから始めていきたいと思います。
私が取り入れたい実践ポイント3つ
- 時間単位を決めて仕事や勉強をする。
- 仕事終了後に翌日の段取りを組む。
- スキマ時間を活用した仕事(副業)実施。
【実践ポイント①】時間単位を決めて仕事や勉強をする。
まずは仕事や副業、勉強時間の中で、時間単位で決めて仕事をしていきます。
できる限り細かく決めていければ良いのですが、私の場合は頭の中でまずはざっくりと決めていきました。
ある1日の時間単位で決めたやること
- 5時~7時:ブログに集中して、1/2まで進める。(2日で1記事ペース)
- 通勤中1時間:ノウハウ系のyoutube動画で勉強する。
- 9~10時:対応他(緊急性のある仕事)
- 10~11時:重要な会議資料作成
- 11~12時:作成報告
- 12~13時:副業ブログ用の本読書
- 13~16時:営業外回り
- 16~17時:営業報告、受注まとめ
- 通勤中1時間:マインドセット系youtube動画
- 18~19時:他の副業(せどり出品等)
- 21~22時:ジム
- 22~24時:副業(こまかい調べ事や作業中心)
何となく決めておくだけでも、自分の中で「次は何をしよう」と迷うこともなくなります。
また時間が各単位で「何時まで」と期限が迫っている状態なので、最後は焦りますがその分集中して取り組むことができます。
【実践ポイント②】仕事終了後に翌日の段取りを組む。
だいたいいつもは24時ごろに寝るのですが、その際は次の日にやることを書き出しておきます。
私はいつも暗記用のカードを利用しています。
字、汚すぎですね。(笑)
これを寝る前に1分間で作ります。
一番重要なのが、朝一にやることを設定することです。
これだけで取り掛かりに迷うことなく、スムーズに済ませることができます。
暗記用カードの良いところは、記入したカードがだんだんと溜まってくること。
溜まってきた分だけ、自分が取り組んでいる実感が得られるからです。
【実践ポイント③】スキマ時間を活用した副業や勉強実施。
最後に実践しているのは、スキマ時間など少しの時間の有効活用です。
本書を読んで「1分でもこんなにできることがあるんだ」と思い、今まで無駄にしていた時間を見直しました。
- 営業の外回りの間(顧客を待つ時間、電車を待つ間)
- 通勤中
これらの時間をyoutubeでの勉強に当てたり、副業に活用することにしました。
1分間を副業に使う例
- 売れていないフリマアプリの再出品。
- 写真だけ撮っておいた商品をフリマアプリに出品する。
- ブログネタの洗い出し。
- ブログの進めている文章の続きを考える など
【まとめの感想】『1分間仕事力』で時間の大切さを実感。
『1分間仕事力』を読んで、私なりのポイントと実践例をまとめてみました。
本書を読んで、私が得た考え方は
「簡単なことから始めて、時間を短縮する」
→「作り出した時間を自分のやりたいことへ回す」
書いてあることは結構当たり前のことも多いですが、その重要性をもう一度再認識でき、
合わせて「1分間でこれだけのことができるのか!」という気付きもありました。
「時間を大切にして、できることから始めよう」
読んだ後に、そう思わせてくれた1冊でした。